家族を扶養に入れる:手続き、条件、必要書類を徹底解説
ボンジョルノ!!Otti(オッティ)です🇮🇹
イタリアで労働ビザを持つ外国人が家族を扶養するには、いくつかの条件を満たし、必要書類を提出する必要があります。このブログ記事では、扶養手続きの流れ、条件、必要書類について詳しく解説します。
1. はじめに
イタリアで労働ビザを持つ外国人が家族を扶養するには、家族滞在ビザ(Permesso di Soggiorno Motivo Famigliare)を取得する必要があります。
家族滞在ビザは、配偶者、子供、親、祖父母を扶養することができます。
そもそも、イタリアで家族や親族を扶養に入れる場合、以下の2つのケースが考えられます。
Ricongiungimento Familiare(家族再統合):
対象:イタリアに合法的に滞在している外国人が、配偶者、未成年の子供、扶養する親などの直系家族をイタリアに呼び寄せる手続き。
手続き:申請者は、居住地のPrefettura(県庁)やQuestura(警察署)に申請を行い、家族の滞在許可(Permesso di Soggiorno)を取得します。この手続きには、住居適合証明書(Idoneità Abitativa)や収入証明書などが必要。
Coesione Familiare(家族結合):
対象:すでにイタリアにいる家族が、滞在許可を持っている親族と合法的に一緒に住むための手続き。たとえば、訪問ビザや学生ビザでイタリアに滞在している親族が、そのまま滞在を延長して家族と一緒に住む場合に適用されます。
手続き:滞在許可を延長するために、家族結合を申請し、申請者はイタリア国内の移民局で手続きを行います。これも住居適合証明書や収入証明書が必要となります。
私の場合は二つ目のCoesione Familiareの手続きをしましたので、今回はこちらの内容について書かせていただきます。
2. 扶養条件
2.1 収入条件
扶養する家族の人数に応じて、最低限必要な収入額が定められています。2024年現在の国が提示している収入額は以下の通りです。
申請者:年間6,947.33ユーロ
申請者+1家族:年間10,420.99ユーロ
申請者+2家族:年間13,849.65ユーロ
2人以上の家族がいる場合は、家族1人につき3,473.66ユーロを追加
収入は、給与、自営業所得、不動産収入、年金などが換算され、収入源が複数ある場合は、すべての収入を合算する必要があります。
上記の収入額は、手取りではなく年間の総収入です。
2.2 住居条件
扶養する家族全員が一緒に住める十分な広さの住居を確保している必要があります。住居は、安全で衛生的な状態である必要があり、住居に関する賃貸借契約書または所有権証明書が必要です。
具体的にIdoneità Abitativa(住居適合証明書)と呼ばれる書類が必要となりますので、以下別記事で開設した内容をご参照ください。
Idoneità Abitativa(住居適合証明書)
2.3 その他の条件
有効なパスポートを持っていること
イタリアで 住民登録をしていること
健康保険(ASL)に加入していること
犯罪歴がないこと
3. 扶養手続きの流れ
3.1 申請
家族滞在ビザの申請は、イタリア出入国管理局(Questura Ufficio Immigranti)で行います。申請には、必要書類をすべて揃えて、郵便局で取得できるKitを記入し、必要書類とまとめて郵便局経由で申請する必要があります。
*細かい書類の手配に不安がある方は、Patronatoがサポートしてくれます。
Patronatoの記事はこちらから↓
https://note.com/otti_ottimo/n/ne44de81667a6
3.2 審査と出入国管理局からの呼び出し(Convocazione)
前述のとおり、郵便局で申請時に、申請控えとしてもらう書類に、1回目の入国管理局からの呼び出し期日が記載されています。
*ミラノ近郊は現在移民が多いのか、一回目の呼び出しが半年後なんて話がざらです。。
申請書類を審査し、扶養条件を満たしているかどうかを確認し、呼び出しのタイミングで書類の内容の再確認が直接行われます。
その後、問題がないと判断されると、指紋を採取され、扶養ビザが出来上がったタイミングでビザ引き取りの呼び出しがあるという流れになります。
3.3 ビザの発給
審査に合格すると、家族滞在ビザが発給されます。家族滞在ビザの有効期間は、扶養者となる方のビザ有効期限と同じ有効期限となります。
4. 必要書類
家族滞在ビザの申請には、以下の書類が必要です。
パスポート
労働ビザ(Permesso di Soggiorno Subordinato o Autonomo)
住民票(Residenza)
直近の納税証明書( Dichiarazione dei redditi )もしくは雇用契約書(Contratto del lavoro)
家族との関係を証明できる書類
配偶者を扶養する場合:結婚証明書(Certificato di Matrimonio)
子供を扶養する場合:出生証明書(Certificato di Nascita')住居の賃貸借契約書または所有権証明書
Idoneita' Abitativa
5. まとめ
イタリアで労働ビザを持つ外国人が家族を扶養するには、家族滞在ビザを取得する必要があります。扶養手続きには、いくつかの条件を満たし、必要書類を提出する必要があります。
このブログ記事が、イタリアで家族を扶養したいと考えている方にとって役立つ情報になれば幸いです。
※免責事項:このブログ記事は、あくまでも参考情報です。最新の情報については、必ずイタリア出入国管理局(Questura)にご確認ください。
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