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イタリアの朝食:甘いパンとエスプレッソで始める朝

ボンジョルノ!!Otti(オッティ)です🇮🇹
今日はイタリアの朝食について書いてみました!

イタリアの朝食事情:甘いものとエスプレッソが定番

日本人の私からすると、朝食は温かいお味噌汁とご飯に魚の焼き物・・なんてことを願いがちですが、イタリアの朝食は日本とは大きく異なり、ブリオッシュやビスケットといった甘いものとコーヒーで済ませるスタイルが定番です。またお勤めの方は、朝ごはんは家で食べるよりも、近所のバールで立ち寄って済ませることが多いようです。

バールに入ると、ショーケースには様々な種類の甘いパンが並んでいます。中でも人気なのが、ブリオッシュ(日本でいうクロワッサン)と呼ばれるバターたっぷりの菓子パンです。ブリオッシュには、中に詰め物をしないVuota(ヴォータ=空っぽの意味)や、カスタードクリームにヌテッラ、チョコレート、ジャムなどを中に入れたものなど、味も形もその種類は非常に豊富で、バールによって様々なこだわりが見られます。

エスプレッソは、イタリアの食文化に欠かせない飲み物です。朝食には、カップッチーノマッキアートなどのエスプレッソにしっかりと泡だてたミルクを混ぜたスタイルでよく飲まれています。

小話1:カプチーノとマッキアート
日本では「カプチーノ」と呼ばれていますが、正式には「カップッチーノCappuccino」。由来はカトリック修道会のカプチン会から来ているんだとか。
イタリアのバールでカプチーノを頼むと、ほぼ「Cacao o cannella?」と聞かれます。意味は「カカオかシナモンいる?」という意味で、イタリアではカプチーノにこれらの粉をかけて飲む人が多く、私も頼む際には必ずシナモンをかけてもらうお願いします。(聞いてくれない場合はこちらからわざわざお願いしますw)

カカオが振り掛けられたカプチーノ

マッキアートは、「Macchia=汚れ」=「Macchiato=汚れた」という意味で、エスプレッソにミルクを注ぐことによってコーヒーが汚れたように見える姿から、この名前がついたようです。

小話2:自国のコーヒーに誇りを持つイタリア人

なんといってもコーヒーはイタリア人にとって非常に大切な飲み物。
そのこだわりや味わい方は北から南まで様々なカルチャーがあり、また別の機会でとりあげてみたいと思います…
ところで、イタリアにいらしたことのある方であれば、バールでコーヒーを頼んでエスプレッソが出てきた、なんて経験があるのではないでしょうか。

イタリアでは、Caffe'=コーヒー=エスプレッソ。
よって、日本のコーヒーが欲しい場合は、「Caffe Americano=アメリカンコーヒー」といってオーダーしなければいけません。

また、そのアメリカンコーヒーの提供の仕方も独特で、そもそもコーヒーの抽出の仕方がエスプレッソマシーンベースのイタリアでは、日本のようにフィルターでコーヒーを抽出するカルチャー自体がほぼ無いに等しく、なんと!
大きめのカップに入ったエスプレッソ+温かいお湯 が提供されます(笑)
要するに、このエスプレッソをお湯で薄めてアメリカンにして飲めよ、ということなのです(笑)

こんな感じです

イタリア人は自国のコーヒー文化に誇りを持っており、コーヒーを薄めるなんて風味がなくなるじゃないか!という人から、皮肉を込めて「Acuqa Sporca=汚れた水」という強烈な言い方をするイタリア人は少なくありません。

南部イタリアに行くと、コーヒーとショットの水がセットで出てきて、まず水で口の中を綺麗にして香りと味を堪能できる状態にした上でエスプレッソを飲む、というように、コーヒーへのこだわりは尋常ではありません。

まとめ:

  • イタリアの朝食は甘いものが定番!ブリオッシュやビスケットに、カプチーノやマッキアートがよく合う。

  • イタリアでは「コーヒー」といえば「エスプレッソ」のこと。アメリカンコーヒーはエスプレッソを薄めて飲む。

  • イタリア人はコーヒーにすごくこだわりがある。

ちょっと笑える話もたくさんあって、イタリアの食文化って奥が深くて面白いですね!
もしイタリア旅行に行く機会があれば、ぜひ本場のバールで、エスプレッソを片手に現地の雰囲気を味わってみてください。


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