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2018年、大阪ビレボア公演の思い出③ 2022/02/19

〜2021年に解散した某韓国アイドルグループの推しとの思い出を綴るnote〜

3日間の大阪遠征は、夢みたいな時間だった。

大阪に行く前は、知り合いのヲタクから大阪の様子を聞くと、メンバーはメンタルがやばそうだとか、大阪は合わないみたいだとか、マイナスな話ばかりを耳にした。

実際に行ってみたら、推しはご機嫌でハイテンションだったし、ライブはすごく盛り上がっていた。

もしかしたら鈍い私がメンバーたちの様子に気づかなかっただけという可能性もあるけど、私はとても楽しかった。

さて個人サインが終わって、最後は団体サイン。
友人が先に行って、続いて私。
横一列に座るメンバーたちの2番目に、推しが座っていた。

1番手のメンバーの前へ座ると、久しぶり〜とご機嫌に迎えてくれた。

彼は捉えどころのない不思議な性格の持ち主で、素直というか直球の対応をするところが楽しかった。
推しとは昔からの親友という関係でもある。

その彼が何の脈絡もなく、私にこう質問した。

「ねぇねぇ、この中で誰が1番好き?」

あまりに直球すぎて、思考が停止した。

「××でしょ?」

と、私の2番目の推しの名前を挙げた。
適当にそうだと肯定しようかとも思ったのだが、彼は本当に真っ直ぐな心の持ち主だから、嘘をつくのが後ろめたかった。
それに、私の友達にサインしている最中とはいえ、すぐ隣に本命の推しが座っていることも、何となく気まずかった。

「××くんも好きだけど、、、1番は○○くん」

と、正直に本命の推しの名前を答えた。

彼は少し驚いたように笑って、「あ〜〜、そっかそっか」とうなづいた。

「じゃあ、○○のどこが好き?」

と、深く掘り下げてくる。。
彼は確かにいつも直球の対応をするけど、SHOWBOXの特典会ではそんなことを言われたことなど一度もなかった。
大阪の雰囲気が、打ち解けた雰囲気にさせたのだろうか。

私は「○○くんの声が好き」と答えた。

彼は驚いて笑う。
「声だけ??じゃあ1番が声で、2番は?」

さらに追求されて困ったが、だけど妙にドキドキと楽しかった。

「2番は、、、えーと、、、可愛いところ。可愛いところが好き」

そう答えると「可愛い??」と不思議そうに、納得いかないなという感じで首をかしげていた。

もっと話したい気分だったが、「じゃあまた明日くるね」と言って隣に移動した。

2番手は本命の推し。
本命の推しは、チェキにサインを書きながらこう呟いた。

ふーん、、僕は声だけ?

私は「ちょっっ!!え???」と驚きのあまり叫んでしまった。「聞いてたの??」

私が1番手のメンバーと話している時、確かに推しは私の友人にサインをしながら会話していたから、まさか聞かれていたとは思わなかった。

僕は声だけか、、、

推しは拗ねたように言っていたが、目が笑っていた。

会話を盗み聞きしていたことが可笑しくて、私も笑ってしまった。
こんな時、気の利いたヲタクならもっと推しを喜ばせるようなことが言えるのだろうけど、私にそんな腕は無かった。

私は少し慌てて「声が1番好きだけど、可愛いところも好きだし顔も好き!」と、下手くそな反応しか出来なかった。

私が焦っているのがわかったのか、推しは話題を変えた。

そうだ、、、えーと、、、ハナハナ、、、ハナハナわかりますか?えーと、、、

SHOWBOXではいつも韓国語が話せる日本人スタッフが後ろにいて、簡単な通訳をしてくれていたが、この日はそのスタッフが見当たらなかった。

推しは言いたいことが日本語で出てこなくて、韓国語を交えながら早口で話し始めた。

ハルさんは、1つ1つの言葉に心がこもっていて、、だから僕はたくさん話したいことがあってワーっと話してしまうんだけど、、、

ハルさんは僕にとって、**ヌナです。

日本語と韓国語を交えながら、なんとなく理解した範囲だとこう言っていたと思う。

最初の拗ねた演技は何だったのかと思うほど、
推しは真剣な感じで話してくれた。

最後の**ヌナがうまく聞き取れず無念。。。
(ヌナというのは、親しい間柄の年上の女性のことを指す言葉)
その前の言葉、いったい何て言ったんだろう。
私は、推しにとってどんなお姉さんだと言ってくれたのか。
でもきっと良い意味の言葉だったと思うことにする。
ヌナと呼んでくれたことも嬉しかった。

私がもっと韓国語が理解出来れば、こんなもどかしい会話じゃなくてスムーズに意思疎通が出来るのになぁ。。

言葉の一つ一つに心がこもってる

そう言ってくれたことが嬉しかった。

僕の気持ちを受け取って下さい

推しはそう言いながら両手でハートを作ってくれた。
こんなアイドルっぽい可愛いことをしてくれたのは初めてだ。
最初から最後まで幸せな1日だった。

余談だが、この日の団体サインの最後のメンバーから「大阪に来るとは思わなかったから驚いた」と言われ、私は「みんなに会いたかったから」と答えた。
すると、

違うでしょー。
みんなじゃなくて、○○に会いたかったんでしょ。

と、突っ込まれて笑うしかなかった。
鋭い。。
あまり『推し好きー!』って感じを出さないようにしていたつもりだが、どうやらバレバレだったようだ。

楽しい1日が終わった。
夢みたいに楽しかった。

ホテルに帰り冷静になってみると、今日の団体サインの時のことが何か引っ掛かる、、、

この中で誰が一番好き?

この質問は、もしかしたら推しとそのメンバーが予め計画したのかな、、なんて馬鹿馬鹿しい自惚れてた考えが頭をよぎる。

私なんかの為にそんなことを計画するわけがない。

だけど、今までそんな会話をしたことは無かったしあまりにも唐突な質問だったからそんな風に考えてしまう。
隣で対応中の推しが、話の内容を聞いていたのは偶然だったのだろうか。

実際どうなのかわからないけど、この大阪遠征から推しの対応が変わった。
何というか、、、積極的にファンサービスをしてくれるというか、、
彼氏対応っぽくなったというか、、、

こんなことを言うと思い込みが激しいヲタクだと思われるかもしれないが、
推しは、自信をもって対応するようになった気がする。

以前書いたが、特典会のチェキを撮る順番問題は大阪の後に変わった。
(それまでチェキを撮る順番は、2番目の推しを先に指名していたのだが、ある日突然、本命の推しが自ら先に出てくるようになって順番が入れ替わったというエピソード)

この大阪が、推しが対応を変えるターニングポイントだったんじゃないかと思わずにいられないのだ。(自意識過剰ヲタク。。恥ずかしすぎて後で編集し直しちゃうかも)

その推測は、翌日の推しの対応でも感じることになる。
推しは、私に対して急に彼氏対応に変わっていった。

④へ続く


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