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健康被害を考えてみる

人間の頭では物事を長い目で見ることがなかなかできない。
かなりの訓練がいるんです。
そういうお前はどうなんだと言われれば私も素人ですからきちんと見ることはできません。

つい先日起きた福島の地震も東日本大震災の余震だというのだから、10年近く経って余震って言い方おかしくないか?
と思うほど。

記者も大半は素人です、その分野のプロが記事を書くということはきわめてまれであるということは断っておきます。

さてタイトルの健康の話をしますが、私もこの年齢にしては普通の人より明らかに健康を害してきています。
糖尿病になり、2回も脳梗塞になり、失明し、人工透析になるといったように、もう笑っていただきたいくらいのひどい内容です。
申し上げましたように科学的に長い目で見ることができなかったからいっぱいそういう怪我をしたと言えなくはない。
ただそれが何かの健康被害と言えるかどうかはわからない。難しい。

単に自分の生活習慣を恥じろ!と言われてしまいそうですし、人のせいにはできないので最後は自分で考えるしかないのですが、結局後になって統計やデータが出てきて驚く始末です。


昨日2021/2/22、
「基準値を超えた放射線量が福島県沖で捕れたクロソイから検出され出荷停止に」
とかなんとか
記事がTwitterのトレンドに上がっていた。


この記事に対し
まだそんなこと言ってるの?
半減期とか知らないの?
汚染水って処理してるんじゃないの?
煽ってばかりもうやめようよ。

とか様々なリプライがあった。

この魚を食べたからといって直ちに健康被害を受けることはないでしょう。しかし10年後20年後はもしかしたらなにか影響が出ているかもしれない、わからないのです。
単純明快に結論を求めようとする人は大丈夫だとか煽るなとか言うわけですがわからないというのが科学に向き合う正しい姿勢ではないでしょうか。

残念ながら被爆というのは少なからずあるんですよね、もちろん自然界からも受けています。
太陽だって核融合でできています。

地球上の人間は
宇宙から約0.3mSv
大地から約0.33mSv
ラドン等の吸入で約0.48mSv
食物から約0.99mSv
合計したものがつまり
自然界から受ける線量、
年間に約2.1mSv

問題は長期間にどれだけ浴びたかで結果が違ってくるらしいのです。
例えが適当かどうかわからないけど低温やけどを想像するといいと思います。
ただ、やけどなら治るけど実際被爆はそんな生ぬるいものではありません。
がんをはじめとして様々な異常が現れると言われています。

食物以外で身近なものでいうとレントゲン。
歯科撮影とかだと0.01mSvと非常に少ない、胸の撮影となるとその10倍程度。
これは日本人のレントゲン検査数がダントツに多いということで、国際的に調べが入って(国連科学委員会)の報告だそうです。


一説には日本人が罹患するがんの約4%はレントゲン被爆由来のがんだという風に言われています。


一人あたりの平均撮影が年間何枚、一回に受ける線量が推定でどのくらい、自然界から受ける線量がどのくらい、その比率がどのくらいとすべて計算すれば机上では求められます。
がんの原因を完全に特定できているかどうか別としても4%というのは当てずっぽうではなく学者が概算で計算した値だと思います。

「どこのデータだ!」とか「信憑性がない!」とかあるいは科学をかじったような人は「データというのは出典が大事だ!」「そのデータの意図は?」といちいち怒る人も多いんですが、考えてもみてください。
レントゲン室ってきちんと仕切られてますよね?撮影の際は医師や技師の人はレントゲン室から退避しますね?
いちいちデータの出典を示さなくてもつまりそういう事です。
みんなわかっているのです。
日本人全体のがんの4%ってものすごく多い数ですよ?


ちなみに私はべつに原発反対派ではありません。
これは原発反対派が示したデータなのかもしれませんがしかしそういう意図を汲み取っても汲み取らなくても、レントゲン室から逃げていることは紛れもない事実です。

医師たちはわかっているけどあんまり説明はしない。
そういうものがたくさんあるのです。
そう思って用心しておいたほうが悪い結果にはならないと思うんです。


世の中の様々な事象は実に複雑で説明がつかないものが多い。
単純な因果関係は言えないけど、だからわからないと放置するのは違うと思います。
科学者でなかったとしてもコンスタントに疑う作業は必要なはずです。

牛乳と乳がんの関係、
サラダ油のヒドロキシノネナールや搾り取るときの残留有機溶剤の問題、
送電線などから受ける電磁波と白血病の関係、
遺伝子組み換え作物がどうなのか、
今話題のワクチン、
どれも昔から危険性が指摘されてきたり疑われてきたり、すぐに結果が出ないけど、じわじわ健康被害を受けているのではないか、とかなりの数の論文が出ているようです。

それぞれ携わってる人は自分たちの産業の利益を確保する方へなびいてしまい、科学的事実と国益とか公益性というものを軽視しがちです。
ある時私が酪農の人に牛乳の危険性を聞いたらそれは違うと思う!と言われました。

思うのは自由です。
利潤の追求も許されている。
ただ科学的にもう間違いないと証明されたときには社会が規制をするケースはあります。
いや、疑わしい段階でもそれはあるかな、
アメリカでトランス脂肪酸(マーガリンなど)が禁止されたように•••

ちょっと調べると山ほど記事は出る、引っ張ってくると日本ではたとえばこうです
“食品安全委員会が推計した日本人一人当たりのトランス脂肪酸摂取量は、約0.7g(摂取エネルギー換算では約0.3%)でした(国民健康・栄養調査の結果)。これは米国の5.8g、EU14か国の男性1.2~6.7gおよび女性1.7~4.1gと比べると少なく、国連世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の合同専門家会議が示した目標値である「摂取エネルギー換算で1%未満」を下回っています。そのため、日本では食品への表示義務や基準等は現時点では示されていません。しかしこの値には脂肪の多い菓子類や食品を多く摂るなど偏った食事をする人の個人差は考慮されていません。” ー引用


だから日本ではいちいち規制はかけていませんという理屈ですね。一理あるかどうかはみなさんが各自判断してください。

大量のデータがあるわけではないからあまり下手なことは言えないですが、グラフや統計を見るとどうやらある傾向がありそうだと考えるのは人間の常です。
それも一つの科学的な手法です。
よく帰納的推論とか言ったりします。

人間の頭では難しすぎて頭がすぐパンクしてしまうんですがやはりじわじわ健康被害を受けている可能性は全然否定できません。
こう見ていくと危なっかしくて仕方ないし、
何も食べるものがなくなってしまいかねない。
食べ物に気を使うそのストレスで逆に精神的に参ってしまいそう。
ではどうすればいいのか、と試行錯誤しながら生きています。
とりあえずは私は家でマーガリンは使っていないです。

この一連の問題はテーマが幅広くまたかなり根が深いので細かく見ていく必要があります、改めて記事を書こうと思います。





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