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Kindle出版の原稿の「章」(大見出し)は「h1」なのか「h2」なのか?

Kindle出版の原稿をテキストエディタで執筆していると、
一番大きな見出し、すなわち「章」は、

 ・h1(#)なのか
 ・h2(##)なのか

迷いませんか?

「h」はHTML、
「#」はMarkdown
における見出しですね。

ブログを書いている方なら、
迷わないかもしれません。

ブログの場合、
基本的には、
1ページで「h1」は1つしか使えないため、

・タイトルが「h1」(#)で、
・一番大きな見出しは「h2」(##)

と解説されている情報が多いからです。

では、Kindle出版の原稿も
同じ考え方でよいのでしょうか。

これまで私は、章は「h2」(##)で原稿を書いていました。

ただ、ふと、Kindle出版の場合は
タイトルが原稿の本文に含まれるわけではないので、
章は「h1」(#)になるのかもしれない。

そう迷い始めました。

ただ、Webサイトを検索しても
なかなかマッチする情報がありません。

根気よく探していたところ、
信ぴょう性のありそうな情報を見つけました。

EPUB3における日本語電子書籍ベーシック基準(2012/2/10社団法人デジタルメディア協会)です。

これによると

章をh1にするかh2にするかは、版元のポリシー次第

とあります。

また、当然ではありますが、
章、節、項は、それぞれ同じ見出しレベルにしなければならない、
ともあります。

見出しと構造
章、節、項といった、文書の見出しは、構造として、見出しのレベルに対応させる。 章をh1にするかh2にするかは、版元のポリシー次第であるが、以下については遵守しなけ ればならない。
・章、節、項それぞれ、同じ見出しレベルにしなければならない。たとえば、第一章を<h1>第一章</h1>とh1でマークアップしたのであれば、第二章もh1でマークアップしなければならない。
・章がh1であるならば、節はh2でなければならない。また章をh1、節をh2としたのであれば、項はh3にしなければならない。(章をh2にしたのであれば、節はh3、項はh4)
・本来、HTML5文書の場合には、h1、h2、h3、...と見出しが階層的になっているべきであるが、EPUBの場合には、明示的な改ページはHTML5文書を分けて表現するため、h2 のみ、あるいはh3のみ、という文書が存在してしまうが、これは仕様上やむをえない。

EPUB3における日本語電子書籍ベーシック基準(2012/2/10社団法人デジタルメディア協会)

版元のポリシー次第、と言われても•••。

Kindle(Amazon)では、
特に何も明示されていなかったと思うが…
と逡巡していたところ、ふと思いつきました。

ePubを作るツールのポリシーを
確認してみればよいのではないかと。

私は、
ePubは「でんでんコンバーター」という
Webツールで作っています。

原稿のテキストファイルを「でんでんコンバーター」で
ePubファイルに変換しているのです。

よって、
でんでんコンバーターのポリシーを確認してみます。

チュートリアルにはこうありました。

でんでんコンバーターでは、本文の見出しに「#」2つ以上のものを使うことを推奨します。最も重要な見出し(=「#」1つ)は、扉ページで本のタイトルを表すためにだけ使います。

でんでんコンバーター チュートリアル

これでスッキリしました。

でんでんコンバーターにおいては、
一番大きな見出し(章)は、「##」(h2)を使う
ということです。

これまでもそうしてきたので何も変化はありませんが、
気になっていたことがハッキリしてよかったです。

もし、Kindle出版で
章を「h1」(#)なのか「h2」(##)なのか
迷ったら、ぜひ参考にしてください。

以上です。

Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。

また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。


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