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Kindle出版の文字数はどうすればよいの?

Kindle出版において
本の文字数はどう考えればよいのでしょうか。

Kindle作家の方は、
文字数について、
どう考えているのでしょうか。

1冊あたり
何文字くらいを
目安に書いているのでしょうか。

とくに Kindle出版の初心者の中には、
何文字書けばよいのか
という悩みや疑問を持つ方も多いと思います。

ちなみに商業出版では、
少なくとも7万から10万文字以上と言われていますが、
Kindle出版に文字数の制限はありません。

気になって、
Kindle出版のノウハウ本を50冊以上
読み込み、文字数に言及している内容の
ポイントを整理しましたので紹介します。

文字数は
本の内容によっても差が出るところなので、
一概には言えないかもしれません。

ただ、目安としてなら適切な文字数について言及している
Kindle出版ノウハウ本は結構ありました。

Kindle作家の 野口寛さん は著書の中で、
読者アンケートを分析して
適切な文字数を割り出しています。

ある書籍サイトにて「読書の実態アンケート」の結果、本や電子書籍を読む時間が掲載されていたのですが、その結果は「1回あたり平均読書時間は20分前後」だそうです。(1冊ではありません) 一般的に言われている日本人の平均読書速度は 1分間に600字程度 になります。1回の読書時間が約20分ということであれば、1分=600字換算で12,000文字です。それを踏まえると、離脱率も少なく最後までサラッと読んでもらうにはやはり15,000文字前後が最適かと思います。

野口寛『電子書籍出版:オールコンプリートマニュアル:Kindle出版ビジネスはこれ一冊でOK: 販売者視点でKindle unlimitedのサービスを駆使して収益を上げる』2023年

読者アンケートから考えると、
サラッと読んでもらうためには
「15,000文字前後」が最適ではないか

という結論です。

他にも
Kindle作家としての経験則から
目安の文字数を提示している
Kindle本も多くあります。

このような
Kindle出版ノウハウ本で提案されている
目安の文字数を総合的に見ると、

概ね15,000〜50,000文字

が適切な文字数だと考えている
Kindle作家が多い印象です。

ただ、
Kindle作家の うかれれさん は著書の中で、
1,500〜3,000文字を目安としてはどうか、
と極端に少ない文字数を勧めています。

読むのが遅い人は、文章を心の中で音読しがちです。その場合、1分間に読めるのは300文字程度になります。さっと読めるものをということであれば、5〜10分程度で読めるものがいいでしょう。1冊1,500〜3,000文字を目安に。「文字数が少ないものを出版し続けて大丈夫なのか?」 という心配の声も聞こえてきそうです。(中略)10,000文字以上の本も1,500文字の本も、読者に満足してもらえないときは満足してもらえません。低評価がつくときはどちらにもつきます。だから、いい本を作るよりも、読まれる本を作るようにしましょう。

うかれれ『電子書籍をすぐ書こう:電子書籍を書きたくても書けないあなたへ』2021年

文字数が多くても
読者に満足してもらえないことはあり得るので、
さっと読める本を作るようにしましょう、
という考えです。

逆に、
10,000文字に満たないと
読者の不満につながるのではないかと
言及している Kindle本や、
本と称するからには、
少なくとも2〜3万文字、
100ページは必要ではないかと述べている
Kindle本もあります。

一冊のKindle本が10,000字に満たないようだと、読者の不満が高まります。やはり読者は「本を読もう」という意識ですので、中身が数千字では満足できないのです。低評価レビューの原因にもなります。 逆に5万文字以上になると、Kindle本としては少々読むのがしんどい。それだけ読ませようと思ったら筆力も要求されます。というわけで、15,000字から30,000字を目安にしましょう。

清水Air『Kindle出版の教科書 副業作家で月10万円を稼ぐ!』2020年

素人が書いた本とはいえ、本と称するからには少なくとも2~3万字、100ページくらいは欲しいかなっていうのが正直なところだけどね

寺澤伸洋『Kindle出版で印税月収60万稼ぎFIREした僕の副業出版戦略: これからは電子書籍で副業する時代!サラリーマンでも簡単に始められる!在宅でスキマ時間に自由に執筆できる!リスクゼロの印税収入で不労所得を稼ぐ!』2022年

以上を踏まえ、
現段階の私の考えとしては、

文字数ありきではなく、自分が読者に伝えたいテーマを考えたとき、どのくらいの言葉を紡げば伝わるのか。

ここが重要だと思っています。

極端な話、
伝えたい内容が140文字以内で書き切れるのだったら、
わざわざ Kindle本にしなくても、
ツイッターでつぶやけばよいでしょう。

あまり文字数にとらわれるのではなく、
読者に伝わるように書いた結果が適切な文字数
だと考えればよいのではないでしょうか。

ただ、
あまりに文字数が多いと読者は疲れてしまいますので、
前述した概ね15,000〜50,000文字を目安として考えるのは
よいと思います。

それを超えるようであれば、
不要な修飾語などの贅肉を落としたり、
分冊にしたりといった配慮が必要かもしれません。

また、
Kindle出版初心者にとっては、
数万字の文字数はハードルが高いということであれば、
前述のとおり、
1,500〜3,000文字を
目標にしてもいいかもしれません。

でも忘れてはいけないのが、

読者に自分の伝えたい内容が十分伝わるのか。
これを十分吟味する必要がある


ということです。

決して「何文字書けばよい」という
文字数だけにこだわる問題ではない
のです。

そこを忘れないようにしましょう。

以上です。

次回の記事は
Kindle出版で「最後まで読んでもらうために必要なこと」
です。

Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。

また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。



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