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日記(2024/06/01〜07)ユーフォ、違国日記


2024/06/01土
ほぼ一日中病気で寝込む。

2024/06/02日
引き続き寝込んでいる。積読も図書館で借りた本もいっぱいあるにも関わらず、まったく読む気にならず、芸人さんのTHE SECOND振り返りYouTube動画とか、『水曜日のダウンタウン』『ゴッドタン』の過去回などを観ていた。
午後にはご飯が食べられるようになる。
体重77kg。

2024/06/03月
病気から復帰。早速残業。
武田綾乃『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(2013)読了。自身が部活経験者だからなのかもしれないけれども、作者はおそらく、部活というものが学生生活のB面だということをわかっている。夕暮れが影を落とす校舎や、夏祭りの暗闇など、日常が普段とは違う顔を見せる舞台設定において成される親密な会話がA面ともなるその後の人生を照らす可能性というのを重視しているように思う。また、吹奏楽部という場も、才能の差というものの残酷さだったり、人間関係の緊張だったりを見せるのだけれども、おっさんになった今読むと、これらの問題を懐かしく思えるほどまだ成熟できていないなと感じる。結局、僕が青春コンテンツホリックなのは、青年時代に出された課題がまだ解決していないからなのかもしれない。
体重77.5kg。

2024/06/04火
比較的早く帰る。
体重77.4kg。


2024/06/05水
残業。以前書いた重要な業務の仕上げにかかる。わりと早めに着手して、ここまでも相当チェックしてきたにもかかわらず、まだミスが出てくる状況に愕然。冴えてるということなのだろうし、成長も感じられるけど、やや落ち込む。
体重77.4kg。

2024/06/06木
残業。
眞鍋かをりの発言はすごく残念。ある程度名の知れている有名人は右寄りである可能性が高いことを覚悟しているつもりではあったが、それでも、あの時代、2000年代前半のグラビア文化には思い入れがあるので。そして完全に流れ弾でTHE YELLOW MONKEYを聴く気がしなくなった。
何なら、完全に紋切り型な「野党は文句ばかり」そのまんまを言ったことへの失望さえある。あの言葉って、誰かが、まあ安倍元総理だが、嘘を百回言って本当だと思わせてしまった呪いの言葉だと考えているだけに、この日本中に漂っているなんとなくのイメージを、呪いを解かなくてはいけないと考えているだけに、また後退してしまったという徒労感が強い。それでも抗っていくだけだが。
体重76.9kg。

2024/06/07金
例の重要な業務の資料を提出。
逃げるように退勤後、快活CLUBでヤマシタトモコ『違国日記』(2017-2023)を読む。確かに、これはリアルタイムで、もっと噛み締めて読むべきだったのかもしれない。あくまでも試論に留まるが、ある種の女性向け漫画(このカテゴリも本来よくないが、代わりのカテゴリの名称が存在しないため暫定的に使わせていただく)にとって、西部劇におけるポーチのような聖域がある。それはキッチンだ。そのキッチンは決して団欒の場ではない。学校を早退した記憶と結びつくような、時間帯は昼過ぎで、外は曇っていて、電気はついていない、薄暗い。けど、漫画として表現するには、あくまで白が基調となる。余白に、読み手の感情を投影させるために。そして、そのキッチンでは大事な話がなされる。それはそこに居合わせたものすべての人生に影響を与える。決して「家族会議」などではない、もっと私的で、密やかな会話。ヤマシタトモコは、その系譜をついだ最新形であり、漫画の主役は言葉と表情だ。私が、流行っていた時期に手を伸ばさなかった理由もなんとなくわかる。自分にとっての時期を待っていたのだろう。
体重76.4kg。

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