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【大月書店通信】第149号(2021/6/29)

「大月書店通信」第149号をお届けいたします。

英国のアルファ株が世界を駆け巡ってからまもなく、より感染力の強いインドで確認されたデルタ株に急速に置き換わり、さらに、東京五輪の開催による「オリンピック変異株」の脅威が語られています。

新型コロナ感染の拡大は、人の移動によって世界が緊密に結ばれていることを再認識させました。そして、自然を踏み荒らしてきた人間という存在のあり方についても。

6月新刊『希望の未来への招待状――持続可能で公正な経済へ』の著者マーヤ・ゲーペルは、現在の地球のありようを〈密な世界〉と呼びます。

これまで人間は、経済成長を追い求め、好きなだけ資源を使い、CO_2をはじめとする廃棄物の処理を環境に任せてきました。しかし、そんな時代はもう終わったのです。

では、どうしたらいいのか。

サステナブルな世界をつくるために「成長」という考えを改めること。加えて、世界規模での公正を実現すること。

ハードルが高いでしょうか?

マーヤは言います。「未来をつくるということは、生きつづけるということです!」と。

〈希望の未来〉は、私たちの考え方と行動にかかっているのです。

【新刊案内】『希望の未来への招待状』ほか6月の新刊

6月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。

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●脱成長、それは自然と人間が融和する未来
希望の未来への招待状――持続可能で公正な経済へ
マーヤ・ゲーペル[著] 枝廣淳子[序文]
三崎和志、大倉茂、府川純一郎、守博紀[訳] 2,000円(税別)

危機的状況にある地球環境を守るには、経済成長を追い続けた人間の活動を根本的に見直すしかない。生命の源である自然を守り、富の偏在と経済格差を縮小する持続可能な世界へと誘う、コロナ後ドイツで16万部超のベストセラー。

斎藤幸平(経済思想家)氏 推薦! 
「なぜ脱成長が必要なのか。マルクス・ガブリエルの同僚が打ち出すポスト資本主義の未来を刮目せよ。」

☆ウェブメディア「クーリエ・ジャポン」で紹介されました。

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●「あいだ」は愛だ? 関係性をめぐる対話
「あいだ」の思想――セパレーションからリレーションへ
高橋源一郎、辻信一[著] 1,600円(税別)

新型コロナが私たちに意識させた人との距離、そして境界線。他者とのあいだ、国と国のあいだ、生と死のあいだ…広がる連想と対話を通じて、危機の時代を生きぬくための立地点をさぐる。「弱さ」「雑」と重ねた対話集の完結編。

試し読みできます

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●特集=接待問題から考える放送行政
放送レポート7月号 no. 291 500円(税別)

●接待問題から考える放送行政(鈴木秀美・砂川浩慶)●民放テレビ局女性割
合調査(民放労連女性協議会)●『悩み続けるラジオ』の挑戦~コミュニティにおける当事者発信型番組~(小川明子) ほか

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●特集=「GIGAスクール構想」で子どもと学校は?
月刊 クレスコ7月号 no.244 500円(税別)

各学校に1人1台の端末が配備され、一気にICT活用が進んでいる。いまやICTは私たちの仕事と生活に欠かせない反面、子どもの成長・発達・健康への影響を不安視する声も。教育ICT化のゆくえとねらいを、立ち止まって考える特集。

【イベント】『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』記念イベント ほか

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★ 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』刊行記念イベント ★
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7月刊行予定の新刊『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』(加藤圭木 監修、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール 編)の刊行記念イベントです。

日時:2021年7月21日(水)20:00~21:00
開催方法:オンライン(Zoom)
参加費:
 イベント参加費:1,500円
 イベント参加+上記書籍セット券:3,460円(送料、税込)
定員:30名

申込方法:事前申し込みが必要です。以下からお申し込みください。

主催:チェッコリ

☆お問い合わせは主催者にお願いいたします。

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★ シンポジウム どうする? 「高校社会科」新科目 ★
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2022年度より、高校の新科目「地理総合」「歴史総合」「公共」が完全実施されます。新科目で魅力的な授業をどう展開できるか、現場からの実践紹介を中心に、参加者と一緒に考えます。

日時:2021年8月29日(日)13:30~16:30(開場13:00)
会場:ラパスホール(定員50名)/Zoom(定員100 名)
〒170-0005 東京都豊島区南大塚2丁目33-10

参加費:1,000円(リアル/オンラインいずれも)

申込方法:事前申し込みが必要です。以下からお申し込みください。

会場参加の場合

Zoom参加の場合

共催:地理教育研究会、歴史教育者協議会、全国民主主義教育研究会
後援:大月書店
お問い合わせ:大月書店

【話題の本】『日本のSDGs』関連記事

『朝日新聞』土曜版Beのコーナー「知っ得なっ得」で「SDGsを自分事にする」が今月のテーマに。

小社刊『日本のSDGs――それってほんとにサステナブル?』著者の高橋真樹さんが協力して、企業の上辺だけのSDGsアピールの怪しさ、政府の姿勢の問題点などをわかりやすくまとめていただいています。全4回の連載です。

ウィットのきいたマンガも毎回楽しみです。「サステナぶりっ子」は日常でも使っていきたいと思います(笑)

【編集後記】

料理が好きで、お店で食べるようなお米パラパラのチャーハンを作ることが目標の一つです。家庭では火力が弱いため難しいという意見もありますが、検索してみると「溶き卵をご飯に混ぜてから炒める」「マヨネーズと一緒に炒める」など、様々な方法が紹介されています。中には、炊いたお米を一度水洗いして「ぬめり」を取り除いてから炒めるといった方法もあり、想定外の発想の数々に驚きつつ、日々料理を楽しんでいます。(sk)

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