2021年9月の記事一覧
気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)
伊是名夏子(いぜな・なつこ)コラムニスト、車いすユーザー。著書に『ママは身長100cm』(ハフポストブックス)。
生きていくだけ、息をするだけで社会運動になる。差別に直面することが多い障害者の生活は、うまくいかないことが当たり前。そのひとつひとつを「差別」だと叫び、戦い続けることはできない。だって生きていくためには、平均の人よりも時間をかけ、まわりの助けも借りて、ご飯を食べ、トイレに行き、掃除を
ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってきっとそう(だったはずなのに)――『差別はたいてい悪意のない人がする』書評(ケイン樹里安)
ケイン樹里安(けいん・じゅりあん)社会学者、大阪市立大学都市文化研究センター研究員。専門は社会学/文化研究。「ハーフ」や外国にもルーツをもつ人々の日常と日本社会のレイシズム、都市文化よさこい踊りの身体実践について研究。WEBメディア HAFU TALK(ハーフトーク)共同代表。著作に『ふれる社会学』(共編著,北樹出版,2019)など。
ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってき