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大月書店×ジェンダー×多様性

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2021年夏から順次刊行するジェンダー・多様性に関連する新刊の情報をまとめます。
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記事一覧

『このからだが平和をつくる』安積遊歩さん×荒井裕樹さんトークイベント録画公開!

『このからだが平和をつくる』安積遊歩さん×荒井裕樹さんトークイベント録画公開!

1月22日に紀伊國屋書店新宿本店で開催されたトークイベント「「非力さ」を変革の手掛かりに~障害者運動の歴史と現在をつなぐ~」のアーカイブ動画を公開します。
(一部音声の聞き取りにくい箇所がありますがご容赦ください)

■ 安積遊歩(あさか ゆうほ)
1956年生まれ。骨が弱いという特徴を持って生まれた。22歳のときに親元から自立。アメリカのバークレー自立生活センターで研修後、ピアカウンセリングを日

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清風堂書店様にて「宗教右派とジェンダー」フェア開始&選書リストを公開!

清風堂書店様にて「宗教右派とジェンダー」フェア開始&選書リストを公開!

安倍元首相の銃撃事件以降、保守政治家と統一教会の関係が次々と明るみに出ています。「空白の30年」の間に、宗教勢力が政治にどのような影響をもたらしてきたのか、これから明らかになる事実も多くあることでしょう。
一方で、一部の人々には以前から知られていた事実があります。それは、統一教会や日本会議といった宗教右派が、性教育や男女共同参画・ジェンダーフリー教育などに対するバッシングを主導し、同性婚などを認め

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「差別」を解き明かす道しるべとなる本〜せめて解決に向けた一里塚を示す水先案内人でありたい

「差別」を解き明かす道しるべとなる本〜せめて解決に向けた一里塚を示す水先案内人でありたい

神谷悠一(LGBT法連合会事務局長、共著『LGBTとハラスメント』集英社新書)

『差別はたいてい悪意のない人がする』(キム・ジヘ著)について様々な分野の方にエッセイを寄せていただく連載企画。今回はLGBT法連合会事務局長として様々な啓発活動に携わる神谷悠一さんの寄稿です。

 本書『差別はたいてい悪意のない人がする』は、その書名、また原書名(『善良な差別主義者』)の通り、多くの人が思っているイメ

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“差別”という問題に向きあう難しさを知り、それでも先へ進もうとする人のために〜『差別はたいてい悪意のない人がする』を勧める理由

“差別”という問題に向きあう難しさを知り、それでも先へ進もうとする人のために〜『差別はたいてい悪意のない人がする』を勧める理由

栗田隆子(くりた・りゅうこ)大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。2014年〜2017年「働く女性の全国センター(ACW2)」代表。共著に『1995年』(大月書店)、『フェミニズムはだれのもの?』(人文書院)、『高学歴女子の貧困』(光文社新書)、単著に『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社)

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ケアレスな日本の教育と政治
~大月書店「ジェンダーと多様性を考える」ブックフェア記念トークイベント~

ケアレスな日本の教育と政治 ~大月書店「ジェンダーと多様性を考える」ブックフェア記念トークイベント~

東京・田原町のセレクト書店「Readin’ Writin’ BOOKSTORE」にて、大月書店の単独フェア「ジェンダーと多様性を考える」を開催中です。

フェアを記念した連続イベント第2弾を10月23日(土)に開催します!

ケアレスな日本の教育と政治 ~大月書店「ジェンダーと多様性を考える」ブックフェア記念トークイベント~

岡野八代 × 本田由紀

コロナ禍は、医療・介護・教育・保育をふくむケ

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気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)

気づかずにいられるあなたの「特権」〜『差別はたいてい悪意がない人がする』によせて(伊是名夏子)

伊是名夏子(いぜな・なつこ)コラムニスト、車いすユーザー。著書に『ママは身長100cm』(ハフポストブックス)。

生きていくだけ、息をするだけで社会運動になる。差別に直面することが多い障害者の生活は、うまくいかないことが当たり前。そのひとつひとつを「差別」だと叫び、戦い続けることはできない。だって生きていくためには、平均の人よりも時間をかけ、まわりの助けも借りて、ご飯を食べ、トイレに行き、掃除を

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ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってきっとそう(だったはずなのに)――『差別はたいてい悪意のない人がする』書評(ケイン樹里安)

ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってきっとそう(だったはずなのに)――『差別はたいてい悪意のない人がする』書評(ケイン樹里安)

ケイン樹里安(けいん・じゅりあん)社会学者、大阪市立大学都市文化研究センター研究員。専門は社会学/文化研究。「ハーフ」や外国にもルーツをもつ人々の日常と日本社会のレイシズム、都市文化よさこい踊りの身体実践について研究。WEBメディア HAFU TALK(ハーフトーク)共同代表。著作に『ふれる社会学』(共編著,北樹出版,2019)など。

ダメなものはダメだからこそ自分には縁遠いはずだし差別だってき

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『これからの男の子たちへ』刊行1周年&10刷記念・著者メッセージ動画公開!

『これからの男の子たちへ』刊行1周年&10刷記念・著者メッセージ動画公開!

昨年8月の刊行前後から大反響を巻き起こし、1年で10刷 2万5000部を突破した『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』。
弁護士でありシングルマザーの太田啓子さんが、男の子の子育ての中で直面した「男の子優先」文化と「性暴力に寛容な社会」の問題に真摯に向き合った内容が、多くの女性・男性の共感をよびSNSで話題に。雑誌・新聞・TV等、メディアでも広く紹介いただきました。

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Readin’ Writin’ BOOKSTOREで大月書店フェア&連続イベント開催します!

Readin’ Writin’ BOOKSTOREで大月書店フェア&連続イベント開催します!

9月1日より、台東区のセレクト書店「Readin’ Writin’ BOOKSTORE」にて大月書店の単独フェアを開催いただきます。「ジェンダーと多様性を考える」をテーマに、話題の新刊から名著、希少本まで、ずらりと並びますのでぜひ期間中に足をお運びください。

期間:2021年9月1日(水)-10月31日(日)
場所:Readin’ Writin’ BOOKSTORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2

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なぜマジョリティ男性は憎悪を募らせるのか?〜小田急線事件を受け『差別はたいてい悪意のない人がする』1章を緊急公開

なぜマジョリティ男性は憎悪を募らせるのか?〜小田急線事件を受け『差別はたいてい悪意のない人がする』1章を緊急公開

8月6日夜、小田急線車内で36歳の男性が刃物で多数の乗客に斬りつけた事件。「幸せそうな女性を殺したいと思った」という容疑者の供述から、SNS上では「フェミサイド」(女性差別に基づく憎悪犯罪)だとの指摘が上がっています。むろん事件や動機の詳細は今後の解明が待たれますが、多くの人がこの事件を韓国の「江南駅殺人事件」になぞらえました。
マジョリティである男性が女性に憎悪を募らせる現象、そこでしばしば言わ

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2021年夏、大月書店はジェンダーと多様性にフォーカスします。

2021年夏、大月書店はジェンダーと多様性にフォーカスします。

Photo: Ludovic Bertron from New York City, Usa(CC-BY 2.0)

2021年の夏が来ました。
新型コロナのパンデミックが再拡大する中でのオリンピック開催強行。いろんな意味で、歴史に残る夏となることは間違いありません。
昨年以来のコロナ対応と五輪をめぐる迷走は、変われない日本の姿をまざまざと晒しました。しかし、政治状況に劇的な変化は起きず、市民も「

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