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自分の人生の主人公は、自分だけ。『ユミの細胞たち』


大好きな韓国ドラマ『ユミの細胞たち』のシーズン2が
Amazonプライムに出ていたので、早速視聴した。
買い付けてくださったAmazonプライム様、本当にありがとう。。


私がシーズン1を観た理由はただ一つ。そう。アンボヒョンだ。

正直、ウンのビジュアルはそんなに好きではなかった。
ウンが出てくるまでの最初の数話は退屈で離脱しかけたし、
そして今作品の目玉と言っても過言ではない、アニメーションで描かれる細胞たちのくだり!!
「いちいちうるさいなあ。いらないわあ。」と思っていたのだけど、
シーズン2を観終わった今では、とんでもなく愛着が湧いている。


シーズン1では"ウンとユミが結婚してハッピーエンド❤︎"という結末を信じて疑わなかった。
「どうやって仲直りするのかな~」なんて呑気なことを考えていたら、最後の最後でまんまと裏切られ涙した。もちろん切なさの涙だ。

それにも関わらず私は

  • ドラマが面白い!

  • 細胞たちが可愛い!

  • ユミの人生を見届けたい!

  • 何よりたまにウンが出てくる! という理由のもとシーズン2を観た。


一瞬バビ派になり、細胞たちと共に同好会に入ろうかと考えたが(単純)、
私はやはりウン派らしい。
クリスマスイブに彼が一人、部屋であんまんを食べるシーンでは胸が痛んで張り裂けそうになった。もはや母。ウンの母親になった気分。

最後まで「もしかしてウンにもまだチャンスが?!」と願ったが虚しくも叶わず。

そして今回のシーズン2もまさかの結末。

ここからネタバレ含みます。















まさか、バビとも結ばれないとはね!!!!!!!!!



確かにあのインターン生とのいざこざは二人の関係にとって良くなかった。
別れたのも、復縁した後に何となくうまくいかなかったのも、あれがきっかけなのは言わずもがなだけれど、
それ以上に、何か、違うものが段々とずれていっていたような気がする。

バビ、めちゃくちゃいい人なんだけどね。。
イケメンだし優しいし紳士だし、ユミのこと愛してくれてるし。
でもずっとバビからユミへの愛の方が大きく見えたのは、私がウン派だったからかしら。。
結婚は勿論だけど、恋愛も、ちょっとしたことでずれていってしまう。
些細な不満を、飲み込んで隠したとしても、だんだん大きくなる。
ウンの時もそうだったように。

私が一番好きなのは、年末にユミの細胞たちが、賞を誰に贈るか決めるシーン。

本屋で自分の本が売り切れたことや、称賛で溢れるレビューを見て喜ぶユミ。
この出来事が作家キムユミにとって、どれほど温かい光だったことか…
正体がウンだということをユミは知らなかったからこそ、余計にね。
全く知らない人が買ってくれたり褒めてくれると思ったから嬉しかったんだと思うけど、最後にユミがウンの愛に気付けてよかった。

そして「ありがとう」と言われたことによってウンもきっと報われたと思う。
もしこれからユミとくっつくことがないとしても。

だからこそ、作家細胞を見出し、ユミが夢に踏み出すよう背中を押してくれたバビの細胞たちは勿論のこと、
「ウンの細胞たちにも賞を贈ろう!」と言ってくれたユミの細胞たちに泣けた。

シーズン1である細胞が言っていた、
「男性主人公はいないよ。ここの主人公は一人だけなんだ」
というセリフが頭によく残っているのだけど、
このドラマは”ユミとウン”、”ユミとバビ”の物語ではなくて、
ユミの幸せのために奮闘する”ユミの細胞たち”の話なんだなあと。

(題名が『ユミの細胞たち』なんだから、そりゃそうかとも思うけどw)


細胞たちの働きを通してユミの人生を見守れたこと、
とてもいい時間を過ごせて、これ以上ない幸せに満ちている。

ハッピーエンドにはいろいろな種類があり、人生の選択も価値観も人それぞれなんだと改めて思う。
結末や話の流れは裏切られっぱなしだったけど…

これぞ「ユミの人生」って感じ。
ウンと出会い、別れて、バビと付き合い、作家になって、別れる、、
一人の人生を見せてもらった。


私にも私の細胞たちがいて、理性細胞と感性細胞が喧嘩したり、失恋したら愛細胞が狂ったり、誰かに恋した時は同好会を結成しTシャツを作っているのだろうかと想像すると、何だかとても可笑しい。そして愛おしい。

めんどくさいこと、嫌なこと、多くある人生だけど、悪くないかもしれない。
彼らが頑張って最善の答えを導こうとして、私の幸せを願ってくれているから。

彼らはいつでも、どんな時でも、私の味方だろう。
その安心感を、このドラマは私に届けてくれたのだ。

ユミ、ウン、バビ、細胞たち、その他諸々の登場人物たち全員(括り方が雑)
本当にありがとう!!


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