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グラニュー糖と上白糖の違いって?

◇お菓子作りに使われるのはどっち?

上白糖は日本国内で最も生産される砂糖です。

しかし、基本的にお菓子作り(西洋菓子)によく使われて

いるのはグラニュー糖です。

主な理由としては、

  • 洋菓子発祥のヨーロッパでは砂糖は
    グラニュー糖が主流であること

  • ショ糖の含有量が多い為、安定性が高く
    クセがない

などがあげられます。


◇2つの砂糖がお菓子にもたらす影響の違い

○甘さ

まずは味覚面で比較します。

実のところこの2つの砂糖はどちらも

主成分はショ糖であり

元々の成分自体、さほど差がありません。

では何が違うかと言うと、

それは「甘さの強さ」です。

それぞれの砂糖を味わってみると、

グラニュー糖よりも上白糖が明確に

「甘い」ことがわかります。

なぜ成分がほぼ変わらないのに上白糖の方が

甘く感じるのでしょうか?

それは、「車糖」である上白糖には

「転化糖」が添加されているからです。

  • ショ糖…砂糖の甘さの正体である成分。
        淡白であっさりとした甘みを持つ  

  • 転化糖…ブドウ糖と果糖の混合物。
        ショ糖よりも甘味が強く、
        あと引く濃厚さがある。

上白糖精製時にふりかけられる「転化糖」は
ショ糖に1%添加されるだけで、その味が
感じられるほど、強い甘味があります。


○焼き具合

上白糖を使用したお菓子の生地は焼成すると

焼き色が強くつく傾向があります。

これは上記の「転化糖」が「還元糖」と

呼ばれる糖の一種なので、

「メイラード反応」や「カラメル化」が

起こりやすいからです。

○質感

元々砂糖には、

  • 吸湿性…水分が吸着しやすい性質

  • 保水性…吸着した水分を保持する性質

2つの性質があります。

そして上白糖に含まれる「転化糖」は

特にその性質が強い糖です。

その為、上白糖を使用して作ったスポンジケーキ

などはよりしっとりした質感で焼き上がります。

※クッキーなどに使うと他の砂糖を使用したもの
 よりも湿気りやすいということでもあります。


○結晶の大きさ

2つの砂糖を形成するショ糖の結晶の大きさは

  • グラニュー糖  0.2〜0.7㎜

  • 上白糖     0.1㎜

この粒の大きさは、精製時に砂糖の結晶化を促す

「種糖(粉糖)」の量と、結晶化させていく

時間によって決まってきます。


ここまで説明すると「転化糖」の存在が
上白糖の性質に大きく影響していることが
わかります。

※bitesjapansquadの投稿 : Ironman_fe

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