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René Laliqueから学ぶ突き抜ける価値と置き換えの価値

突き抜けることの価値

カルティエのデザインの下請けをしていたラリックは
若くして独立します。

見れば誰でも分かる圧倒的なデザイン力とディテール。
「高級品だからこんな感じ」
を凌駕したクオリティです。

高級品の中で突き抜けることで、
それ自体が個性になり信用になり、ブランドになり飛び抜けた価値となっています。


転換・置き換えの技術

さらには、価値の置き換えによる新たな価値の創造を試みている所がうかがえます。


-灰皿-

かつて男性のものであった灰皿を、
女性に受けるような女性らしいデザインを展開することで、
プロダクトアウトで新たな需要を得ています。


-花瓶-

花を活けるためのものである花瓶を、美術品として昇華。
もともと、花を飾るために置いていた花瓶なので、
それ自体を美術品として成立させることも物理的には容易だったのでは
ないかと思います。

(新たな美術品を飾ってもらうより、もともと飾っていたものの価値の転換なので)




以上、美術品を商業的にも成功させた
ラリックの背景が見て取れました。



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