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無能しかいない弊社の話【第二種電気工事士の試験受けた話】

こんにちは。おおつかです。

今回は弊社の話を少ししたいと思います。
前回別の記事でも買いたんですけど、弊社は建設業を営んでいる中小企業です。
その中で私は建設工事ではなく、施設の運転管理や派遣を取りまとめる部署にいるんですけど、今回は工事を担当する部署の方であった出来事を少しかけたらと思います。

↑前回書いた弊社の話
良ければこちらも読んでやってください

で、だ。
今回は前回の話はあんまりリンクしてないんだけど、ある日、本社の事務所にいると上司がこんなことを言っていた。

「うちの会社は本業が建設工事だ。なのにまだ工事で使用する資格を持っていない人が多い。今年は資格を持っていない人に資格取得をしてもらいたい。」

珍しく良いことを言っている。
弊社、機械の工事や電気工事が多いにも関わらず職員の殆どは電気工事士をはじめとした資格を取得していない人が多い。
自社の現場を増やすためになんとしても会社としては資格を取って欲しいらしい。

「対象者は○○さん、△△さん、××さん…」
先ほどの案内に続けて上司が対象者を発表している。
これだけの人が入社してから資格を取得していない現実にちょっとだけ引いていると、不意に上司に声をかけられた。

「大塚さんも受けてみない?電気工事士。」

えっ
正直自分は対象外だと思っていたし、工事に関わる業務はそんなに無かったのでびっくりした。
ただ、会社が一斉に受けさせるタイミングだから良ければどうだ。との事らしい。

受ける必要性はそこまで感じてないけど、せっかく受けさせてもらえるならまぁ受けてもいいかと思い承諾することにした。
関係ない部署とは言え工事部の人からなんで大塚は受けなくていいんだ的な不満があがってもダルいし。

そんなこんなで電気工事士、厳密には第二種電気工事士を受けることになった。

学科試験に向けて

電気工事士は学科試験・実技試験と試験が2回ある。
そのどちらも合格して晴れて電気工事士になれるんだけど、まずは予定の近い学科試験から取り組まなくてはならなかった。

試験の申し込みをしたのが2023年夏頃。
学科試験が10月だったので2ヶ月くらい猶予があった。

とはいえ生粋の怠け癖があり、試験対策をしたのは2週間前くらいからだった。
スマホの過去問アプリとYouTubeの対策動画を見て、過去問集を解いていく。

スケジュールの見通しが甘かったせいでかなり手応えがない。
このままではやばいかも知れない。

しかも試験日の3日前くらいにあきら先生(過去に電気工事士合格済)から試験対策で必要な箇所を教えてもらったんだけど、自分が全然手を付けてないところだったのでめっちゃ焦る。

結局試験前日まで勉強していたうちは一度も合格点を達成することのないまま試験日を迎えることとなってしまった。
こんなことならもっと早くから試験対策していれば良かった。(我が人生において幾度となくした後悔)

学科試験

そんなこんなで学科試験の日を迎え、若干憂鬱な気持ちを引き摺りながら試験会場へ向かう。
心なしか全員勉強が出来そうに見えてしまう。
こんなことなら…と今更しても仕方ない後悔が何度も頭をよぎる。

そうはいってもどうしようもないので過去問を解いて試験時間ギリギリまで復習をしてみる。
自分が落ちて工事部の人達に馬鹿にされたら嫌だなーとかばっかり考えていた。

いざ試験が始まると、今日まで詰め込んでた知識が意外と役に立ち、かつてない手応えを感じていた。
あれ、解けるぞ…ってなっていた。

試験は2時間あって、解き終わった人から部屋を退出する事が可能らしかった。(ただし退出可能になるのは試験開始して1時間経ってから)

その旨アナウンスがされるが1時間経ってもまだ解ききって無かったので、終わるまで黙々と解く。
アナウンスされた時点で解き終わっている人が相当数いたらしく、続々と部屋を出ていく。自分には関係ない事なのにどうしてもちょっと焦る。

なんとか試験時間内に解き終わり、見直しも済んだため部屋を退出した。
この時点ではなんとなくの手応えしかないので後日自己採点をして、確かめてみる事にした。

一応上司には当日中に落ちてたらすみませんとの謝罪を入れておいた。無駄に。

学科試験の結果

後日、問題の正解が発表されるサイトで自己採点をしたところ、数え間違いでなければ合格していそうな点数を取れていることが分かった。
めっちゃ嬉しかった。

とりあえず申し込んでくれた会社に不義理を働くことのない結果だったので安心をした。
落ちてたらすみませんと言った上司に報告をした。

そしたらその報告の時に驚きの情報を貰った。

「なんか、今回の学科試験、うちの会社で申し込んだ人の半分が試験をバックれてたみたいだから大塚さん受かってそうなら良かったよ。」


?????????


えっ、ちょっと待って
俺の記憶する限り、今回申し込んだのは工事部の無資格者と俺だけのはず。なのに工事部の人の半分が試験バックれてたってこと?
ちなみに報告をした上司も今回電気工事士を受けていて、上司は手応えがあったらしい。

あんだけ焦って勉強したのはなんだったのかとちょっと思いつつ、あの人達と同じ結果(不合格)にならなくて済んだことを安堵した。
上司は受かってそうだったので自分が落ちてがっかりされなくて済んだのも良かった。

にしてもバックれって…。


それ以上考えても仕方ないので、他の人のことは一旦考えないようにした。
なんにせよこれで実技試験だけだ。

その後、正式に合格発表がされ、自己採点通り合格していたので実技試験対策をすることに。
ちなみに工事部の人たちのうち、バックれずに試験を受けた人たちは全員落ちていた。(上司は受かっていた)

いよいよ実技試験対策に取り掛からなくてはいけない時期になったんだけど、その頃の時期が悪すぎて実技試験の直前一ヶ月のうちの殆どが運転管理や派遣をしている現場対応に時間を取られてしまい、実技試験対策に取りかかれたのが残り一週間になってからだった。

実は電気工事士の実技試験は時間内に指定された装置を組み立てる内容で、しかも候補問題が年始に発表されているというボーナスステージのような内容なんだけど、そんなチャンスにも関わらず取りかかれたのが1週間前だったため、全然対策出来てないまま当日を迎えることになってしまった。
学科試験の時に何を学んだのか…と後悔した。


いざ実技試験

対策が十分だろうが不十分だろうが試験の日は来るわけで、無情にも試験当日を迎えた。

学科試験の時以上に重い足取りのまま試験会場に向かう。
試験会場は大きな商業ビルみたいな建物で、受験者は会場に行くだけでもしんどくなるような人混みの中各教室に向かうこととなっていた。

面白かったのが、受験者が多すぎて荷物用のエレベーターに積み込まれてフロアに向かわされた事。
現代のドナドナじゃんか…と意味わかんない事を考えさせられた。多分その時の俺もいっぱいいっぱいだったんだと思う。

試験時間前になんとか余裕を持って教室に着き、自分の席を確認して、手洗い等を済ませようとトイレに向かったんだけど、そこでもちょっとしたハプニング(?)があった。

トイレは混雑を極めており、特に個室は全部埋まった上で待ちの人が居るくらいの状況だった。
そんな中で用を足していると、トイレの個室の一箇所から異音が聞こえてきた。

パチ…パチ…

なんの音だろうと思わず耳を傾けてみる。
なんか聞き覚えのある音だなぁと考えているとすぐに気付いた。

これ、実技試験でやるコードを切る音だ。

いよいよ試験直前となり、最後の駆け込みとしてトイレの個室内に文字通り駆け込み、練習をしている人が居たのだ。
こんなギリギリにトイレの中で練習するくらいなら何故もっと早くから余裕を持って試験に臨まないのかは理解が出来なかったけど、自分も試験対策は不十分だった為、他人事じゃない気がした。

トイレ個室内練習ニキについては一応試験の教室を誘導していた担当の人にチクっておいた。
試験対策したいのは分かるけどその為に他の人がトイレ使えないのは意味が分からなかったので。

個室ニキは受かったんだろうか。ちょっと気になる。

そんなハプニングもありつつ、試験開始時間になったので大人しく席で待ち試験に臨んだ。

時間内に指定された装置を完成させるだけの試験なんだけど、時間がかなりシビアでめっちゃ余裕が無かった。

俺はなんとか時間内に装置を完成させる事が出来たんだけど、終了時間の直前に重大な見落としに気付き、そこの修正が出来ないまま試験は終わってしまった。
※この記事を書いている現時点(2024年1月19日)では合否は出てないけど、おそらく落ちてしまっていると思う。悔しい。

実技試験も終わり、重大な見落としに気付いていたため、学科試験の時のように当日中に上司に報告をした。

「すみません、実技試験多分ダメでした。試験終了直前に見落としに気付きました…会社のお金で受けてるのにごめんなさい」

恥ずかしい報告だけどしなきゃいけないと思っていたのでなんとか伝えると、その日同じく実技を受けていた上司からこんなことを言われた。

「え、でも指定されてた装置は完成したんでしょ?すごいじゃん!俺は完成すらしてないよ!」






うーん…!
今回、会社から受験するようにアナウンスが出ていた人が相当数いたんだけど、結果的に自分含め全員落ちたらしい。

恐らく試験に落ちている自分が言える義理は一個もないけど、なんて無能揃いの会社なんだ。
※ちなみに電気工事士の実技試験合格率は半分くらいらしいです。

今回の試験で受かっておければ同じ括りにならなくて済んだのに…!と激しく後悔した。
同時に電気工事士試験に受かった人、すごいなーって思った。


と、こんな感じで今回とても悔しい想いをしてしまったので、次回はなんとしても電気工事士に受かろうと思ってます。
自分が所属している会社の悪口は良くないと思いつつも記事にして恥ずかしい想いをして次回の糧にしたくてこの記事を書きました。

いち早く合格して無能軍団に所属している期間を少しでも短くしたいです。




おしまい


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