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飲みサー民は、大学デビューではない。【神戸大学】

神戸大学のサークルが合宿先の旅館で破壊行為をした、というニュースが話題になっている。2010年代の前半までは、早慶や東大など難関大のサークルの暴走事件のニュースを定期的に見たが、若者のお行儀が良くなった&コロナ流行などの要因で最近は少なくなった気がする。

さて、こういった名門大学生が起こす不祥事に対して必ず上がるのが、「中高時代がり勉だった陰キャが、大学デビューしていてダサい」という批判である。今回はこの批判が見当違いであることを説明したい。もちろん私が飲みサー民に肩入れする理由は一切ないが、かといって誤った観点から高学歴を批判&侮辱するのはもっと納得がいかないので記事にすることにした。

そもそも中高でがり勉だったチー牛が、大学生になった途端急に、大学デビューに成功して飲みサーに入れるだろうか?サークルは基本的に1年生の時にしか入会できないので、飲みサーに入るためには、1年生の早いタイミングでコミュ力や性格などが「飲みサーに入れるようなスペック」になっている必要がある。つい数か月前まで陰キャ高校生だった人間が、急に変わることなどできないはずだ。よって、飲みサーに入るのは、中高時代からある程度スクールカースト上位だった人間に限られるだろう。

第一、あなたが飲みサー(あるいはウェイ系のサークル)に所属できなかったという事実からも、「飲みサー民が中高時代陰キャだった」という説は否定されるはずだ。では、なぜこのような誤った観点からの批判が起こるのだろうか?いくつか理由を推測してみた。


①単なる嫉妬感情から
自分が陰キャでうまくいっていないにも関わらず、高学歴のエリートが羽目を外して楽しんでいるのに納得がいかず、嫉妬感情を抱いている。そのため何とかして批判しようとしている。「東大生は使えない」と頭ごなしに否定するのと、同じ感覚かもしれない。

②「高学歴陽キャ」への解像度が低いから
身近に高学歴な人がいなかったり、学生時代に高学歴な人がいるコミュニティで過ごさなかった人にとって、「高学歴陽キャ」は未知の存在である。

彼らにとって、陽キャ=不良・ヤンキーである。これまでの人生で身近にいたスクールカースト上位の人間が不良やヤンキーだったからだ。不良やヤンキーは、中高時代からアルコール&タバコ&非行をしていたのだろう。

これに対して飲みサーに入るような高学歴陽キャは、中高時代をおそらく真っ当に過ごしている。裕福で親子仲のいい家庭出身で、名門中高で運動部に所属し、勉強にもそこそこ真面目に取り組む。間違っても非行や犯罪行為はしない。彼氏彼女も作ったうえで、現役か一浪して難関大学に入る。このように中高時代から、勉強・部活・恋愛に真っ当に打ち込んできたいわゆる「リア充」が高学歴陽キャの特徴だろう。えびすじゃっぷのような人たちだ。彼らは間違ってもチー牛ではないはずだ。

確かに、不良やヤンキーに比べると、高学歴陽キャは大学デビューの陰キャっぽく見えるかもしれない。しかしそんなことはないし、それに”まっとうな範囲内”で人生を楽しんできた高学歴陽キャの方がかっこ良くない?と私は思う。


③顔面で判断しているから
確かに飲みサー民の中には、顔がいまいちだなと思う人はいる。しかしこれは私の持論なのだが、スクールカーストの決定要因として容姿はあまり関係ないと思う。日本人はみな同じような顔であり、多くが顔面偏差値50前後に集まっているはずである。そうなると、コミュニケーション力や運動神経のほうが重要となる。高学歴のほうがその傾向が強いのかもしれない。

見た目だけだと、飲みサー民は陰キャっぽいかもしれないが、彼らは中高時代から運動・勉強・恋愛の全てである程度の成果を出してきた人間であり、自分に自信がある。よって、容姿に関係なく飲みサーに入れるのだろう。

まとめ
「飲みサー民が大学デビューではない」ということを説明した。破壊行為は許されないが、批判したいなら正しい批判をしろよというのが私の主張である。





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