映画『ドリーム』を観て
これで何度目だろうか、映画『ドリーム』を観たのは…。
2016年に公開された映画『ドリーム』(原題: Hidden Figures)は本当な良い映画だと思う。
マーゴット・リー・シェッタリーのノンフィクション小説『ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち』を原作としたアメリカ合衆国の伝記映画です。
この映画は、アメリカ史から見落とされてきた人々によって成された重大な貢献を私達に周知してくれています。
「キャサリン・ジョンソン」、「ドロシー・ヴォーン」、「メアリー・ジャクソン」という実在した3人の女性たちが果たした業績は、ある意味では強国アメリカのイメージをより確固たるものとし、その威厳を世界へと知らしめた誇るべき偉業だと思うのです。
ではなぜ、この事実が軽んじ見落とされてきたのか…それは キャサリン、ドロシー、メアリーの3人が有色人種(黒人)だったからです。
彼女たちを演じた3人の女優の演技は、思わず感情移入して観入ってしまうほど素晴らしいものでした。
差別や迫害を受けながらも、凛とした姿勢を崩さず、己を信じ自らの運命に立ち向かう姿を見事に演じきっています。
何よりも良かったと思えるのは、この映画を観たことで、彼女たちの功績を知ることが出来たことです。
エンドロールで流れる3人の軌跡を目で追いながら、いつしか目頭は熱くなってしまいました。
NASA宇宙研究部(STG)の責任者「アル・ハリソン」を演じた ケヴィン・コスナーは、実直で真面目、仕事優先という謂わば堅物上司ですが、要所要所で「良いね!」と思わず微笑んでしまうような人たらしな一面をみせてくれます。
洋シットコム・ドラマ『ビッグバン★セオリー』で、変人理論物理学者「シェルドン・クーパー」を演じた ジム・パーソンズが、偏見と差別を繰り返し、敬意を示さない頭の固い「ポール」役を演じています。
ライミ版『スパイダーマン』で ピーターが憧れる女性「MJ」を演じた キルスティン・ダンストも「ミッチェルさん」という偏見を持ちながらも自身ではそれを認めていないという難しい役を演じています。
暑い夏の日、ふと空を見上げてしまうことってありますよね。
そんな時に、青い空の彼方にある宇宙を想像してみたり…この映画はそんな気持ちにさせてくれる、正に夢のある映画です。
[キャスト]
キャサリン・ジョンソン/数学者
(演:タラジ・P・ヘンソン)
ドロシー・ヴォーン/数学者、スーパーバイザー、西棟代理主任
(演:オクタヴィア・スペンサー)
メアリー・ジャクソン/数学者、エンジニア
(演:ジャネール・モネイ)
ヴィヴィアン・ミッチェル/スーパーヴァイザー、東棟主任
(演:キルスティン・ダンスト)
アル・ハリソン/宇宙研究部(STG)責任者
(演:ケヴィン・コスナー)
ポール・スタッフォード/ヘッド・エンジニア(演:ジム・パーソンズ)
最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?