「経済」が最大の関心事なのにバイデンを選ぶ不思議
米大統領選で「肉屋を支持する豚」の有権者が多いわけ
米国で4年ごとに行われる大統領選挙では、解釈に苦しむ現象が見られることがあります。いわゆる「肉屋を支持する豚」現象です。本来ならば自分たちにとって不都合な、対立的な思想を持っている候補者を応援・支持する人のことを指す言葉です。
たとえば、2016年にトランプ共和党候補が当選した際には、「ラストベルト」と呼ばれる製造業の衰退した中西部諸州で、没落した白人中間層のトランプ氏に対する支持が熱烈でした。そのため、「トランプ候補は彼らの必要とする医療保険のオバマケアを取り上げ、福祉を縮小すると公言し、製造業の工場を米国に戻すという約束も空虚なのに、なぜトランプに投票するのか」との議論が盛り上がったものです。
今回の大統領選でも同様の現象が見られます。新型コロナウイルス感染のゼロリスクを追求する民主党の首長が厳格な都市封鎖(ロックダウン)を実施したことで経済は後退し、それによって多くの人が失業や収入減に見舞われました。また大衆は、住宅ローンや家賃が支払えなくなることによる強制立ち退き、民主党の教職員による対面授業の拒否で出勤や復職できないことに伴う困窮、これらが相まって起こる経済格差の拡大などに直面しています。
しかし、僅差とは言え、民主党のバイデン大統領候補が当選の見込みです。なぜ民主党のロックダウン政策で経済的打撃を受けた人々は、彼らの利益となる経済再開を一貫して主張した共和党のトランプ大統領に票を投じなかったのでしょうか。
JBpressに考察を寄稿しました。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62801
この記事についたヤフコメは、こちらです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/539d0258e8d5082d525632594fc7963b6107d485/comments
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