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朝ごはんを食べながら泣いてしまった話
さいきんわたしは参っているのです。
友人からは心が強いだの、芯があるだの、ポジティブだの、言われることが多いのですが、ここ最近は心がちょっと弱っています。
自分がとっても好きだ!と思って入った会社、
毎日楽しく働いていて、仕事に行きたくないと思った日はなくて、自分の生活も大事にできていて、幸せな日々だと思っていました。
「将来はどうするの?」「収入はそれでいいの?」「キャリアプランは考えてるの?」「これからの時代のことを考えたら、、、」
鋭く切り込んでくれたひとがいました。
その話を考えてみればみるほど、あぁ〜今までのわたしはノホホンと生きすぎていたのだな、駄目だなぁ、と急に不安でぐるぐる巻きにされて押し潰されそうになっているのです。
とても納得がいく話だったし、わたしに見えてなかった世界を教えてくれて、感謝しているのです。
でもそれは自分が好きな生き方や人生の進み方がガラガラと崩れていくようなものに感じるのです。
自分を否定しているような気持ちになって、それはちょっとしんどいと感じていて、心がキュッとしています。
この1ヶ月間は自分の内側に籠もってたくさん考える日々でした。
誰かと連絡をとるのも億劫で、本を読み漁ったり、インターネットで情報収集をしたり、家の中でじっとしていました。
そんな中、約半年ぶりに仲良しの友人と会う約束をしました。
彼女は大学の友だちにきっと気が合うから会ってみなよ!と紹介されて、初めましてで出かけて以来たまに会うようになったお友達です。
前日に急に連絡をしたのに午前中の仕事をお休みしてくれて、一緒に朝ごはん屋さんに行くことになりました。
久しぶりの再会に胸を躍らせながら、トルコの朝ごはんを食べました。
彼女の近況を聞き、わたしも自分のことをポツリ、ポツリと話し始めました。
自分の中にギュウギュウに押し込んできた感情や考えを少しずつ吐き出して、うんうんと頷きながら聞いてくれる彼女の顔を見ていたらキュッと閉まっていた心の水栓が弛んできて、気がついたらトルコのパンを食べながら涙が出ていました。
「楽しみながら仕事してるの、本当に素敵だと思うな」「わたしも今の仕事は辞めて、収入は下がるけど小売の仕事がしたいなって計画してるんだ」
毛布のようにあたたかい言葉をもらって、涙が止められません。
「あぁ〜こんな予定じゃなかったんだけどなぁ」とわたしは上を見て目を仰ぎました。
そんなわたしを見て、向かいに座っていた彼女はヨシヨシと言って頭をポンポン撫でてくれました。
彼女は自分の価値観に真っ直ぐに正直で、ふわりと身軽で、それでいて先を見て行動する女の子です。
ほんとに素敵!
彼女の晴れやかな笑顔を見て、自分は自分!と前を向いて進むエネルギーを貰いました。
いろんなひとがいて、その人の生まれや育ちや仕事、家族、将来の夢、考え方もいろいろ。
ひとりの言葉だけを受け止めすぎないで、自分の大切なことはなんだっけ?と一度立ち止まって考えること、なにより自分が自分を好きになって大切にしてあげること、大事だなぁと、彼女に教えてもらいました。
そして自分の中に溜まっていくモヤモヤや不安を、自分のことをよく知っている友人に定期的に吐き出すことも。
マイナスの風船を膨らませ続けて破裂させないように、少しずつ空気を抜いてしぼませてあげるのですね。
涙の朝ごはんの会、お店のピンク色の壁、彼女の少し明るくなっていた茶色い髪のクルッと跳ねた毛先、愛おしい時間、忘れませんからね。
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