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詩『天国を想う』

ガランとした静かな、どこか平和な感じのする建物がある、ひと気はない。
何となくふわふわと歩む。
空は薄ら雲に覆われている。
耳を澄ますと遠くの方で車や人の気配があるけれど、ここは静か。

ふと目の前が開け、そこは一面の芝野原。
しにゃりとした薄ピンク色の花が地面を覆っている。

息を呑んだ。
ここは天国ですか?
わたしの数歩先を歩くひと、髪の毛のひと束が風と遊んでる。
ここは天国なのですか?

細長い青色のビニールシートが横たわっている。
天国にもビニールシートがあるかしら?

この時間が永遠だったらいいのに

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