５年ぶりの"入◯式"を迎える日まで

昨日、入校式に行ってきました。
どこかに所属するときに出席する式は入社式以来、実に５年ぶり！

新卒から約5年間勤めた会社を退職し、この春から職業訓練校で陶芸を学びます。

◎

これまでの５年間はお店に立って、お客さまとお話をしたり、売場を作ったり、お店のみんなとコミュニケーションをとったり、、
販売がやりたいと思って入社したのではなかったけれど、やってみると毎日楽しくて、自分が自分らしくいられる感覚があって、仕事に行きたくないと思った日は一日もありませんでした。

この居心地のいい場所に居ようと思えばきっとずっと居ることもできたと思います。
でも、もしかしたら自分がもっと自分なりたい自分になれたり、心地よくいられる場所があるかもしれないと思いました。

こどもの頃から変化することや何かを選んで決めるということがずっと苦手でした。
でも会社に入ってから少しずつその苦手は小さくなっていったと思う。
お互いの性質を受け入れて理解しあって対等でいられる環境だったから、自分らしくいられたし、自分は自分でいいんだなって思えるようになった。
ちょっと苦手も克服させてくれた、そのおかげで前より自分のことが好きになれたと思う。

そんな会社だったから、退職を決めた時も後ろ髪を引かれる思いでした。

最後の出勤日を終えて、毎日のメールチェックが必要じゃなくなって、立つ場所がなくなって、お店のみんなのことを考える必要も無くなった。
そうしたら心がちょっとぽっかり空洞になった気がした。

５年間続けた仕事は思ったよりもずっと自分の一部になっていたみたい。
きっと段々と埋まるんだろうけど、寂しい。
そんなふうに思わせてくれる会社、本当にありがとうございました。

これは新しい自分を迎えるための空洞。
好きな色のネイルを塗って、好きな色の服を着て、新しい文化や味を知る、新しい人と出会って、新しいことを学ぶ、そのための空洞。

わたし、準備万端だよ。