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【旅の記録 #23】瀬戸内海に浮かぶアートたち


旅の記録 episode.23
瀬戸内海 編


わたしは美術館へ行くのが好きだ。

美術やアートの良し悪しを、深く分かるわけではないけれど、「こういう表現をするのか」「こういう見方もあるのか」とか、美術館へ行くとたくさんのヒントをもらえる。そして、作品だけでなく、展示の仕方や見せ方を観察するのも好きだ。実際、自分が展示をするときに、参考になることもよくある。

瀬戸内国際芸術祭が初めて開催されたのは、2010年8月のこと。どうやら島の至るところでアートが見られるらしい。旅も好き、アートも好きな自分にとっては、行かない理由が見つからなかった。

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==瀬戸内国際芸術祭とは==

瀬戸内海に浮かぶ、7つの島で繰り広げられる芸術のお祭り。(直島・大島・犬島・豊島・小豆島・女木島・男木島) 島を巡って、現代アートに触れる。 3年ごとに開催されている。

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自然の中に看板とハンコが設置されていて、アートを巡りながらスタンプを集めていく。

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もともとは、直島くらいしか知らなかったけど、この芸術祭を機に、わたしは瀬戸内海の島々に興味を持った。2010年と2013年の2回、参加した。

第1回目は、3泊4日で島を巡った。

開催される度に、色んなアートが増えていっていて、芸術祭がやっていない時にも観られるアートもある。※なので、この記事に登場するものは、芸術祭の時の写真、そうでない時の写真が混ざっている。


■直島

まずは直島。ここはもう、何度行っても飽きない。香川県の高松港からフェリーで50分くらいで着く。

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とにかく、かぼちゃに会いたい。

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赤いのもいる。

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中にも入れる。

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直島に行ったら、ぜひ行って欲しいのが、地中美術館。初めて行ったときは、整理券をもらわないと入れないほど混んでいた。今はどうなんやろう。

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直島散歩。

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「海は、よ〜」って、癖になって言いたくなるから、直島へ行ったら絶対聴いて欲しい歌。

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■小豆島

オリーブの夢

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竹でできた巨大なドーム、中にも入っていける。

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2010年は1人で島巡りをしたのだけど、この巨大ドームの中で、神奈川から来たという女の子に出会った。その子も1人だった。1人で旅をしていると1人で旅に来ている人が気になる。 お互いそんな感じで話しかけてみる。 写真の撮りあいっこをしたり、1緒に記念写真を撮ったりした。

1人旅の醍醐味は1人じゃないと出会わない人に出会えること。だから割と、 1人旅でも、人と喋らない日がなかったりする。1人旅が好きなくせに1人はときどき寂しくなって。そんなときは誰かに話しかけてみたりする。

でも別に一緒に回ったりはしない。少し話したら、また会えたらいいねと言って、それぞれ1人に戻る。


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小豆島はそうめんが有名。

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■豊島(てしま)

塩田千春「遠い記憶」

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豊島美術館と心臓音のアーカイブも、とても良かった。

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■男木島

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男木島は、唯一徒歩で回れる島。駆け足だったら1時間半で回れちゃう。

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■女木島
ここは、別名「鬼ヶ島」で、島中のあらゆるところに鬼がいる。

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鬼の住む洞窟は、夏でも15℃の涼しさ。

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■犬島

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瀬戸内海には、たくさんの島がある。直島は言うまでもなく楽しいけれど、わたしの1番お気に入りは『犬島』。銅製錬所の遺構を保存・再生した犬島精錬所美術館があり、天空の城ラピュタの世界に迷い込んだような気持ちになれる場所。

犬島以外の島へは、香川の高松港からの直行便があるけど、犬島は岡山県側からの船が便利。


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電車でもなくバスでもなく、「船」に乗って島を巡る。ときどき島に泊まることもあった。

芸術祭は夏に行った。汗だくになりながらアートを見て回るから、とにかく暑いのだけど、ふと島の風が気持ちよく吹いたりする。だから、都会の暑さは苦手だけど、自然の暑さは嫌いではない。

昔、友達が言ってた。

「あの日めっちゃ暑かったよね。」「あの日めっちゃ雨降ったよね。」とか、大変だった日の記憶の方が、のちのち思い出になるよって。

確かにそういうのはあるかもしれない。

瀬戸内国際芸術祭は、わたしにとって夏の思い出のひとつになっている。


episode.23 おわり

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日本の47都道府県のうち、これまでに44個の場所へ行ったことのあるわたしの旅を、少しずつ連載として書いていきます。

これまでに、北海道や東北・東京の旅を綴っています。





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