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致死率99%の病気 【前半】




大切な家族

"めかぶ"

が難病にかかりました。






人生で初めてのnoteを書きます。






あらためまして

お父ちゃん。

と申します。


30代です。

子供はいません。

はじめまして。






このnoteは少しでも多くの方に



■致死率99%の【FIP】という難病について知ってほしい


という目的で書いております。





クラウドファンディングや、募金のお願いではありません。


少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけますと本当に本当にうれしいです。









①我が家の猫たち



さっそく紹介させてください。

我が家には4匹の猫がいます。

4匹ともオスです。

(みんな去勢済み)








ちなみに








死ぬほどかわいいです。









めかぶ   (2歳)

*保護猫を引き取りました
(生後1ヶ月のとき)

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【かわいい。元気。イケメン。スリム。人間の痛がるところだけを正確に噛む。元気。2匹目の"もつに"のことがすごく好き。元気。死ぬほどかわいい。】






もつに   (2歳)

保護猫を引き取りました
(生後2ヶ月のとき)

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【かわいい。顔がいい。顔がほんと最高。何考えてるか全然わかんない。だがそこがいい。最近みるみる太ってきた。そこは普通に心配。死ぬほどかわいい。】






ハラミ   (4歳)

猫アレルギーを発症してしまった
ご家庭からのお引き取り

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【かわいい。顔がいい。顔が超いい。国宝級。最年長なのに一番の甘えん坊。息子の"イチボ"が視界から消えると泣き叫ぶ。愛すぎる。死ぬほどかわいい。】






イチボ   (3歳)

"ハラミ"の息子
親子でいっしょにお引き取り

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【かわいい。デカい。めちゃくちゃデカい。重い。めちゃくちゃ重い。あと力がつよい。バカつよい。いじわる。映画じゃないほうのジャイアン。死ぬほどかわいい。】








私のTwitterを見てくださっている方は
もしかしたらご存知かもしれませんが
みんな本当に仲良しで
人間がすごく大好きで
かわいいかわいい
自慢の家族です。

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かわいすぎるぜ。













②めかぶ

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めかぶです。


めかぶについてだけ
もうすこし詳しくお話しします。






めかぶは一番最初にウチにきた猫です。





千葉の海岸沿いにある
焼き鳥屋さんの入り口で
一人でおとなしく
座っていたそうです。





店主と目があっても


ニャー(⌒▽⌒)

と鳴くだけで
まるで逃げなかったとのこと。




生後すぐでそんな愛嬌ある?
子役か?
天才子役なのか?







そんな将来有望な子猫、
ご縁あって我が家に。












子供のいない私たち夫婦にとって

"家族が増える"

という初めての体験でした。






私たち夫婦の推しアイドル(SEVNETEEN)の
メンバーのあだ名からヒントをもらい


めかぶ


と名付けました。
("ぶーちゃん"と呼びたかった)











「天使ってホントにいたんだ……」



猫を飼いはじめた人間が2000%必ず発症する
オヤシロ様の呪いのような
親バカっぷりを発揮し


夫婦で四六時中
「カワイイネーカワイイネー」


と、めかぶをこねくり回しながら
いっぱいいっぱい遊びました。











手のひらに乗るほど小さかった子猫は
この2年、健康にすくすくと成長してくれました。


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のせきれない!!!









その後
さまざまなご縁をいただき

もつに
ハラミ
イチボ


の順で新メンバー加入。




全員、SEVNETEEN
メンバー由来の名前となりました。
(めかぶの呪い)










ひとり、またひとりと
家族が増えるたび

めかぶは新人たちにビビりちらし
威嚇しては何度も殴りかかっていました。

ひどすぎる。



だいたい返り討ちにあって
ボコボコにされてました。

ダサすぎる。






それでも一つ屋根の下
いっしょに過ごすうちに
心を許し、お互いに信頼し、愛情が生まれ
(たぶん)


家族として本当に仲良く
いっしょに成長してきてくれました。


愛すぎる。

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のせきれない!!!!!!








おかげさまで
今では本当に仲良しな6人家族。







みんな








ズッ友だよ!!!!!















③めかぶの異変



5/10(月)



突然でした。


前日までいつも通り元気だっためかぶの様子が、夕方からおかしい。



見るからに元気がなく、いつも取っていた行動(ご飯をねだる。ほかの猫と遊ぶ。爆睡。など)を一切やらない。




「めかぶ、今日なんだか元気ない。


妻も心配している。

私は「明日の朝も元気がなかったら、いつもの動物病院に連れてくね。」と返しました。




そのまま私たちは就寝。




普段のめかぶは、いつ見ても爆睡。一度寝るとほとんど起きないよく眠る猫でした。


けれどその日、私たちが寝室にはいる前に見た姿は、リビングの床にだらーんと、だらしなく寝転んでいるめかぶ。


ただその状態でも、目だけはハッキリと開いていたのがすごく印象的でした。






5/11(火)



朝になってもめかぶは元気がなさそうに見える。

というか見るからにぐったりしてる。

かかりつけの動物病院へ電話。

午前は予約でいっぱい。





午後イチの16時に予約。



その時はまだ

「きっと猫風邪かなんかだろう。かわいそうに。」

くらいに軽く考えていました。




夕方、仕事を早退し、一人でめかぶを連れて病院へ。



「めかぶちゃん、こんにちは~。って ありゃ?なんか元気なさげ。


めかぶを赤ちゃんの時から診てくれている先生も、めかぶの異変にすぐ気付く。


先生に昨日からのめかぶの様子を報告。


そしてめかぶの体重を量ったとたん、先生が焦り始めた。



「2.5kg……?」


先生はめかぶを何度も体重計に乗せる。

何回量っても2.5kg。




1ヶ月前、病院に来た時より、いきなり0.8kgも落ちている。


猫にとって、1kgちかい体重減は大変なことだ。

人間だって体重が1/4も減ったら一大事だ。


ご飯は昨日までよく食べていたし、めかぶは見た目では増減がわかりづらいタイプ。

それでも「めかぶはスリムでかっこいいね~」などと、最近の体重をキチンと計っていなかった飼い主の責任だ。






先生はすぐにエコー検査血液検査をすすめてくれた。

めかぶをお願いして待合室へ。



数十分後、また診察室へ呼ばれる。





真っ暗な診察室でレントゲンのようなエコー写真を目の前にして、

先生はハッキリと



「大きな腫瘍のようなものがあります。2cmくらい。結構でかいです」


先生が見せてくれたエコー写真には、ソラマメみたいな形をした大きな塊が白く写っていた。





めかぶのカラダにこんなものが??




ショッキングな映像だった。

血液検査の結果とあわせて先生が解説をしてくれる。




■2cmの塊は、めかぶの体からしたらかなり大きい

■それが体中に炎症をひき起こし、高熱が出て、食欲と元気がない

急激な体重の減少はそれが原因

■その塊が腫瘍なのか、肉芽(にくが)なのかまだわからない

肉芽のほうであった場合、【FIP】の可能性が高い




ここで生まれて初めて【FIP(エフアイピー)】という言葉を聞く。








その時は「FIP……?なんのこっちゃ……」という感じ。


(お恥ずかしながら、私たち夫婦はFIPの予備知識がありませんでした)








先生は続けて、もしFIPだった場合



■かなり治療が難しい(というか正直ない

■先生が研修生のころ、FIPの子は何度か見たがほぼ100%亡くなっている

■2020年から海外製の特効薬のようなものが日本で出回るようになった

■その薬が"効いた"という話や、"効果アリ"と書かれた文書は見たことがある

■ただし費用がむちゃくちゃかかる(ざっと100~300万円



実際はかなり気を遣ってマイルドに説明してくれていました。




「あくまで最悪のパターンのお話ですからね」

FIPの確定診断はけっこう難しくて、ウチの病院だけでは診断できないので、今日のデータを専門機関に出して、本当にFIPか、そうでないか見てもらいましょう」

「めかぶ君、だいぶ体力が落ちちゃってるので、金曜まで(4日間)は入院して体調戻してもらいましょうか」




とりあえず素人が手を出せる領域ではないらしく、先生にお任せして帰宅することに。





帰り際、めかぶに「がんばれ」と声をかけると、めかぶはなんだか眠そうな、うつろな表情でこっちを見てるだけだった。









病院をでて妻にすぐ連絡。

詳しい話は家で。





今日の話を聞きながら妻は目に涙を浮かべていた。


「どうしよう……めかぶ大丈夫だよね……?」

「うん。きっと大丈夫。信じて待ってよう。」


(こういう時、ホントに漫画とかドラマみたいな会話になるんだな……)

とか、ぼーっと考えながらその日は寝た。




夢にめかぶがでてきた。

いつものように足を噛んできてすごく痛かった。









➃FIP(猫伝染性腹膜炎)とは


病院からの帰り、すぐにFIPのことを調べました。


(※あくまで先生からのお話と、素人がネットで調べた情報です。ご了承ください。)



■老猫と子猫に特に多い、命に関わる重い病気。

■効果的な治療法がわかっていない。予防法も確立されていない。猫にとって最も恐ろしい病気。

■発症した場合は、亡くなる可能性が非常に高い(ほぼ100%)

■発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、黄疸、腹水でおなかがふくれるなどの症状あり。

■診断後、1~4週間で亡くなることも。

■人間に感染することはない。


            (『猫との暮らし大百科』より)




FIPはとにかく症状の進行がものすごく速く、気が付いた時には手遅れ……といった事例が多い病気だそうです。


猫を飼っていても、飼っていなくても、こちらを読んでくださっている方々にとって、少しでもお役に立つ情報になればと思い、このnoteを書くことにしました。




ただ、FIPはわずかでも予備知識があれば、慌てずに対応できます。



早期発見、早期対応がとても大事。



猫ちゃんがFIPにかかったら「ほぼ助からない」との情報もたくさん出てきますが、

先生がおっしゃっていた通り、近年このFIPに対する特効薬とも呼べる薬が開発されています。



その薬のおかげで、2021年現在ではFIPにかかった猫ちゃんが回復したという報告も多数あります。





最近ですと


「愛猫の治療費のため」ヤフオク出品のスープラ、即決の買い手が驚きの計画「ピカピカにして預かっておく」


という、愛車を270万円で手放して、治療費をねん出した方が話題になっていました。

(SNSでもバズっていたので、記憶に新しい方もいるかもしれません)




TV【奇跡体験!アンビリバボー】
『難病に侵された猫 命を救いたい!立ちはだかる壁』

7月にはこの方のお話が、TVのアンビリバボーでも取り上げられていました。






そしてこの話題が大きく取り上げられるキッカケになったのが、6万4000件の"いいね"がされたこのツイートです。


※ご本人様に掲載許可済み





このツイート、実は当時リアルタイムで見ていました。


めかぶに異変が起きる、まさに前日のことでした。



この記事を読んでいる時はまさか、めかぶがこの猫ちゃんと同じ病気にかかるとは夢にも思っていませんでした。











⑤おわりに


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。


伝えたいことがありすぎて止まらなくなったり、余計なことばっかり話していたりと、乱文乱筆により、ここまでお読みいただくのは大変だったかと思います。


もっともっとシンプルなnoteにしたかったのですが、できるだけありのままをお伝えしたい。と思い、このような形になりました。


読んでいただき感謝しかありません。




そしてここから先は、


■めかぶが実際にFIPと診断された経緯

■めかぶの症状

■どのような対処・治療を行ったか

■それらにかかる費用がどのくらいであったか

■めかぶの経過とその後

についてのお話になります。




そちらは後日アップ予定の


致死率99%の病気 【後半】


にまとめます。


(めかぶの治療費ねん出のため、死ぬ気で仕事を頑張らないといけないため、ちょっと時間がかかるかもしれません……)



ただやはり少しでも多くの方にこの病気の存在と、向き合い方を知っていただきたいので、後半のnoteについても頑張って書きたいと思っています。

その際はまたお目通しいただけますと幸いです。







また今回の体験から、一緒に住んでいる動物にいつもと違う違和感を感じたら、すぐに動物病院へ連れていくか、もしくはお電話等で、かかりつけの先生にご相談いただくことをオススメします。



【ペット 24時間 相談】
※こういったサービスを利用するのも良いと思います。







この記事や、FIPに関するご質問・ご相談があれば、お気軽にご連絡ください。


TwitterのDMでもリプライでも、noteへのコメントでも、何でも大丈夫です。


(動物の安全のため、専門的なことはお答えできないかもしれません。ただ、我が家での体験談や、オススメの動物病院のお話などはお伝えできるかと思います。)









めかぶや我が家の猫に対する応援メッセージ、わたしたち家族への励ましのお言葉など、もしいただけましたら泣いて喜びます。

(やっぱり精神的にも、金銭的にも色々しんどいので;;)







また、私の本職のお仕事をみなさんのお役に立てていただけたら、それも非常に助かります。

この記事を読んでる方で、私のお仕事を知っている方もいらっしゃるかもしれません。



DMでもなんでも、まずは一言、ご連絡いただけたらめちゃくちゃ嬉しいです。チャンスをください。

(※会社ルールによりオープンな場で仕事内容を載せることができません)






この記事をダシにしたとしても、めかぶと家族のため、なりふりかまってはいられません。

お仕事がんばります。






つたない文章、そして素人による説明で、ご不安やご不快な思いを与えてしまっていたら申し訳ありません。


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。


それではまた後半の記事で。





お父ちゃん。





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