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4月27日、Z世代、マケラによるシベリウスの交響曲、全7曲が出現させる、"シベリウス・ワールド"の稀有な魅力に圧倒された!
フィンランド発の新たな才能、クラウス・マケラと、彼が率いるオスロ・フィルの演奏で、シベリウスの全7曲の交響曲と、未完の8番のフラグメント、そして、交響詩「タピオラ」。
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指揮者の音楽の掴み方って、時代性、あるなと... 少し前だと、解析的で、シャープな演奏(あれは"デジタル"な感性だったか... )がカッコよかったけれど、Z世代、マケラの指揮は、よりしなやかで、何物にも捉われないことから生まれる万能さ(スマホネイティブな感性?)が真新しく... それは、スマホで手軽に綺麗な写真が撮れ、世界中でシェアできてしまう時代のシベリウス... 極北が生む透明感、広がる大自然... なんて、旅行会社のコピーのような風景に甘んじない、自らの感性でしっかり撮らえられたシベリウスなのです!そのブレない像の鮮やかさに触れていると、意識が冴えてくる...
そんな、マケラ+オスロ・フィルによるシベリウスの交響曲、全7曲を切れ目なく聴いてみた(って、普段、なかなかできないことだけれど... ちょうど時間があったものだから... いや、スルっと聴けてしまった!)。当然、そこには、シベリウスの音楽の深化が聴き取れ、興味深い。が、マケラは、1曲、1曲ではなく、ひとつながりの風景として全7曲を聴かせるのか... そうして出現する"シベリウス・ワールド"の稀有な魅力に圧倒された!
さて、気になるのは、未完の8番の交響曲のフラグメント... 3つのフラグメント(1分41秒、17秒、1分43秒)として収録されているのだけれど、それは、まさに、断片。一方で、シベリウスらしさ、すでに、湛えており、断片とは思えない存在感!けど、完成させられなかったのだなと... シベリウスは、この8番を巡り、長年、苦しんでいる。高まる期待と、書けないもどかしさを思うと、とても、切ない...
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