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7月31日、10代の瑞々しさ、20代の豊潤さ、やっぱ、タダモノではないなと、モーツァルト...

アルミーダ四重奏団によるモーツァルトの弦楽四重奏曲のシリーズ、第5弾、3番、5番、10番、11番、13番、15番、16番の7曲、2枚組。

まだザルツブルクを拠点としていた10代、1773年、帝都、ウィーンで作曲された"ウィーン四重奏曲"から11番と13番、ウィーンでブレイクを果たした20代、"ハイドン四重奏曲"から、1783年の作曲、15番が演奏れる1枚目。10代、1772年のイタリア旅行で作曲が始まった"ミラノ四重奏曲"から3番と5番、"ウィーン四重奏曲"から10番、20代、"ハイドン四重奏曲"から16番が演奏される2枚目... の2枚組。

2枚組、それぞれ、10代の瑞々しいサウンド("ミラノ四重奏曲"、"ウィーン四重奏曲")の後に、作曲家として本格始動した20代、充実のサウンド("ハイドン四重奏曲")で締めるという構成... 同じモーツァルトだけれど、そこには確かな成長があって、かつ、若さと成熟のコントラストが、また絶妙で...

いや、聴き入ってしまいます。10代のピュアに癒されて、20代の豊潤さに酔わされて... てか、時折、驚くような深さも見せて、ハっとさせらる!やっぱ、タダモノではない、モーツァルト... 弦楽四重奏というストイックな編成=嘘のつけない編成だからこそ、この作曲家の凄さが露わとなるのかなと...

で、アルミーダQの演奏が、いつもながら、すばらしい... 澄み切っていて、かつ、ありのままを音にして、飾らないモーツァルトの圧倒的な姿、浮かび上がらせる!いや、何だろう?弦楽四重奏という在り方も含めて、究極の音楽に触れるような... で、その音楽の何と言う心地良さ!もはや、夢見心地。

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