1月14日、ますます躍動して、今さらながら、ニールセンの音楽に驚かされる!ルイジ+DR響の「広がり」!
ファビオ・ルイジ率いるDR交響楽団(デンマーク国立交響楽団)の、ニールセンの交響曲のシリーズ、第2弾、1番と3番、「広がり」。
Deutsche Grammophon/4863478
デンマークの保守性が壁となり、なかなか認められるに至らなかったニールセン(1865-1931)が、とうとう楽壇から認められた充実の交響曲、3番、「広がり」(1910-11)... 2楽章でのソプラノとバリトンによる、ほんわかしたヴォカリーズが特徴的で、ニールセンの"田園交響曲"とも... そして、20代後半、コペンハーゲンの王立劇場のピットでヴァイオリンを弾きながら、地道に完成させた1番(1891-92)の2作品が取り上げられる。
で、のっけから凄い!ニールセンの"田園交響曲"のはずが、牧歌的なんて次元に留まらず、音楽を躍動させまくる、ルイジ!DR響がまた見事にルイジに応え、クリアにして色彩に富む演奏を繰り広げる!「広がり」のおもしろさ、ますます広がってゆく感じ... いやもうグイグイ引き込まれる!2楽章で歌う、サイード(ソプラノ)、クヌーセン(バリトン)が、また絶妙な存在感を見せて、オーケストラに芳しさ纏わせ、魅惑的。
からの1番... ニールセンの最初の交響曲だけに、"らしさ"が確立された3番からすると、やっぱ聴き劣りする?なんてことは杞憂で、ルイジ+DR響のテンションとクウォリティを以ってすれば、まったく引けを取らず、いやもう1番から堂々たる交響曲!"らしさ"こそ薄いものの、交響曲としての十二分の聴き応えに、驚いた。ということで、シリーズ、ますます絶好調!次作、完結編が楽しみ過ぎる!
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