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自分の呼吸に合った場所で漂流する

#離島にもっと若者の還流を


関東生まれ関東育ち。
全部を委ねていた場所から飛び出してみたことで、自分の軸が明確に拓けたと佐藤さん。

自分の道を大切にしながら過ごした3カ月の島体験のなかで拓けた佐藤さんの世界をお届けします。

佐藤りょうまさん

プロフィール写真を下さい!
と、お願いをしたところ、こちらの写真を頂きました。
自分っぽくて気に入っているとのこと

悶々とした日々の中で

ちょうど大学2年が終わったころ、一般の人が音声配信しているポッドキャストで全然知らない分野の番組を聞くのにはまっていたんです。

あるとき、水産業関係者の方がやってる魚食系ラジオを聞いていたら、
ゲストに海士町漁協で働いてる人がたまたま出演していて。
海士町や島留学・島体験について話しているのを聞きました。

何かぼんやりした生活のなかで、勉強一筋!でもないし、就職に向けてっていうモチベーションもなかったです。
何のために大学行ってたんだっけなと、悶々とした日々が続いていました。
けど、何かしてみたいなという想いはあって。

そんな時、島留学・島体験を知ったので
「よし、休んじゃおう。」という気持ちで休学と島体験への参画を決意をしました。

4月スタートアップ研修にて


ストレートで卒業して就職とかも考えてはなくて、多少卒業が遅れるのは、時間の使い方として悪くなければ、いいかなくらいの気持ちでしたね。だから、休学という選択は自分の中で抵抗はなく、制度を知って2日後には休学届を出していました。


マイナスをリセットする

島体験期間中は、主に島の宿泊に関わる仕事をしていました。

B&Bあとど

◆主な業務◆
Entôのオウンドメディア運用
B&Bあとど島宿但馬屋の清掃業務

B&Bあとどと島宿の但馬屋さんではお客様が使った部屋の清掃をしたり、お皿を洗っていました。

正直、そういった仕事は特別なスキルが何か必要なわけではないけれど
自分はそこに魅力を感じていました。

日々の生活をするような感覚で、マイナスになったものをリセットする。
そして、それを毎日淡々と繰り返す。

その感覚が自分の性格に合っていたし、選んでよかったなって。
仕事に大幅なエネルギーを割かない分、自分の生活をどうしようかなって考える余力が生まれ得る。

その余力で、仕事の合間にお話しする時間が持てたことは自分にとって良かったなと思います。


人と働くこと

仕事に対して、来島前からの目標や達成したいことは特になく。

もともとメディアに関心があったので広報に関わる何かをやってみたいと伝えたところ(株)海士の方を紹介していただいて、一緒に働くことになりました。

(株)海士ではWantedlyなどオウンドメディアの運用をさせて頂いたのですが、文章書くのは以前から好きだったので実際にやってみて楽しかったです。

実際に佐藤さんが書いた記事を、、
と思っていたのですが、実はまだ最終調整段階とのことなので、しばしおまちください!!!

けど、記事を書くなかで仕事は自分だけが頑張れば完結するものではないなって気がついて。

例えば、1つの記事を書くってなった時、
文字おこしして、編集して、記事にするという工程がありますが、
そういった流れのなかで期限や記事内容の確認・素材集めなど、周りとの関りが必要な仕事であることを実感して。
自分だけの作業で完結しないことに気付きました。

作業机にさせていただいていたEntôのテラス席


素材がなければ自分で取りに行ったりすることもありましたが、
みんな働いているので、なかなかすぐにアポが取れなかったり、
人と働くってこういうことだよなっていうのを初めて感じました。

島で働いたからっていう発見ではないけど、
かなり深いところに関わらせてもらったのがこの3カ月。

また、来島前は広報に対して夢のような感覚があって、
具体的なイメージがあまりなかったですが、実際に働くことで文章を書くという仕事の基本的な体の動かし方をこの3カ月で知れたなと思います。



全部を委ねていた場所から飛び出して

離島そのものに対して、すごく興味があるわけではなかったです。

ただ、深く意識してはなかったけど、島に来て
ローカルな環境に身を置いたことで、都会暮らしに飽きてたのかなということに気がつきました。

それは、3カ月の島体験を通じて確信に変わりました。

シェアハウスにて

都会の暮らしは全部がそこに揃っているから、全部をゆだねている感覚。
お金を払っていけば色んなことをやってもらえるシステムがあるなと。

そういったシステムがない場所での生活は、物価面や自力でやることの幅の広さなど厳しさを感じることがあるかもしれないけど、同時に楽しさもあります。

おばあちゃんの家の周辺の空気と近い雰囲気がここにはあって、
そういう場所に抱くイメージ、それに近いものがあるんじゃないかなと思います。


現在地を確認しながら暮らしを考える

この3カ月で大事にしたかったことは、適度に力を抜くこと。

仕事をうまくいかせるために、自分が今どこにいるのか、どういう状態なのかを意識はしていましたが、
そういった中でも手を抜くのではなく、力を抜いて仕事をする。

そして、その余力を暮らしや生活にそそぐことを大事にしていたように思います。自分軸にはなるけど、自分がどう暮らすかを意識していて大事にしてたと思います。

最終報告会の様子

また、この3カ月で自分のコミュニケーションに変化を感じていて。
もともと自分から関係性をつくっていくのはあまり得意ではない方。
だけど、お互いが気持ちよく過ごすためにコミュニケーションは必要だなと。

何か大きなことではないけれど、
自分から話しかけに行かないといけないタイミングって職場でもシェアハウスでも必ずやってくる。

修了式にて

ここでの生活を通じて、できる範囲でだけどちょっとずつそれができるようになった気がしていて。自分からアプローチしなきゃいけないから、度胸はつきました。

ちょっと奥手なコミュニケーションをとっていたところから、少しずつできることが増えていったのは、この島の大らかな感じや良い意味での緩い雰囲気などに背中を押してもらえたかなって思います。


これから

3カ月を振り返ってみると
「よし、あとは漂流しながら考えよう」
「明日のことは明日の天気で決めて、いざ決めたらちゃんと真面目にやる」っていうのは自分の姿勢として大事にしていたなと思います。


今も、計画性のあるようながちがちライフプランは蹴っ飛ばして生きているし、これからもお金や時間・土地に縛られずに自分がやりがいを感じられる場所で、気持ちも身体も擦り減らない生き方ができたらいいなと思っています。

島、最終日


この3カ月で思ったのは日本のいろんな場所で暮らしてみたいなということ。関東から出てきたバックグラウンドがあって、都会的なシステムに全部任せた生き方じゃなく、ローカルな暮らしが自分の呼吸に合っているような気がします。

これからも自分の軸を見失わないで
自分が自分であることを大事にしたい” と思います。


あとがき

置いてあるきっかけに気づくか気づかないか

気づいてそれを手に取るか取らないか

”はきっとそのきっかけがある場所

試しに””できっかけ探してみませんか


(インタビュー・執筆 / 大人の島留学生 田中沙采)




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