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失われた30年 vol.2

続き。

そうです。失われた30年の全責任は親世代です。

育ててくれた人たちに、なんてヒドいことを言うんだと言われるかもしれませんが、自分に置き換えて考えてみましょう。

今の自分が30年前にタイムスリップしたら…

1990年代。
バブル全盛期。私は何をしてるんだろう?
とりあえずサラリーマンの設定でいきます。

勤続20年。
子供2人にマイホーム購入済。
年収は800万円でいきましょうか。

こんな感じです。

私がすぐ着目するのは銀行金利。
年に5〜6%の金利が着くなら、収入の半分は全額銀行に預けます。当時、ゆうちょの定期の金利がそれくらいって聞いたことあるので、わりと現実的な数字でしょう。

もうこれでお金の心配はクリア。
あとは定年までひたすら働くだけ。なんて簡単な人生設計なんだ…私ならそう思うでしょう。

もし、収入の半分で家計が成り立たないなら、妻にも働いてもらいます。当然、私は家事育児も精一杯やります。

なぜなら、共働きだから。

当時、勤続20年で年収800万なら多分、出世レースから外れているでしょうか(笑)

だから残業なんてしません。
この状況になったら社内評価なんて、どうでもいいですからね。でも仕事は好きだと思うから限られた時間内で精一杯、仕事します。生産性や効率を極めて、自分に与えられた仕事は完璧にやりきります。

後輩や新入社員の手本になるようなサラリーマンになりたいですね。

「あの人が出世してくれたら、会社はもっと良くなるのになぁ〜」って周りから言われるような先輩になりたいですね。

これで仕事とお金の心配はクリア。
次は子育て。

我が子が二人います。
私は読書が好きだから、たくさん本を読んでるでしょう。今みたいに簡単に情報が取れる時代じゃないから、今以上に読んでるでしょうね。

何を調べるか?
未来です。

日本がこれからどうなるか?
世界がこれからどうなるか?

それは自分の為でもあるし、子供の為にもあります。

おそらく当時の私なら、これからインターネットが世の中を変えると気付くでしょう。

多分、スマホの存在は気付かないかな(笑)
そこまで賢くないですから。でもITが世の中の中心になるくらいはわかります。

そしたら、子供にIT教育をします。
プログラム教室に通わせたり、パソコンを買って一緒に組み立てて、子供との遊びを全てIT教育にするでしょう。

そして、興味を持ってもらいます。
パソコンとプログラムに。

ピーピーピーと音がなってたインターネットにも子供と一緒に遊び感覚でアクセスするでしょう。

そして、高額な電話料金がウチにきて、妻に怒られる。そんなことをしながら、ウチはIT中心の家庭になっていくでしょう。

思春期になった子供に私はこう言います。

「パパみたいにサラリーマンになりたい?」
「自分で会社を作って社長になりたい?」

って。
社長になってみたい!って言ったら、私はこう言います。

「そしたら高校卒業したら、ITの会社に就職しなさい。そして5年間そこでプログラムの仕事をして起業したらいいよ。起業するときのお金はパパが出してあげる」

パパと同じサラリーマンかな。って言ったら…

「高校卒業したらプログラムの専門学校に行きなさい。そこでたくさん勉強して、ITの会社に就職しなさい。学費はもちろんパパが出すからね」

あれれ…
二人とも大学に行かせないの?

そうです。行かせません。

この時代、誰もかしこも、いい大学に行かせて、大企業に就職される価値観でした。

そんなルートに子供を行かせてしまうと、待っているのは厳しい競争社会。

高校も大学も、就職してからも。
ずっとずっとライバルを蹴落として、競争し続ける人生を歩むことになります。

もちろん、競争することで人は成長するけど、それだけでは価値観の狭い人間にしかなりません。勝つことも負けることも大事だけど、それは全体の3割程度で充分。残りは競争以外のことでしか学べないと私は思います。

今回は1500文字越えてしまったので、続く。

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