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俺たちに明日はあるか続々ゾクゾクゾク編


「お父ちゃんの目指しているものは、何なん?」
「それは、やっぱり女にモテることや。
なんでも、原点に戻ることが大事やから、。」
「原点?」

「ギターを始めた動機は、それやからな。」
「それが、目標?売れることやなくて、。」

「そうや。売れるのは、二の次や。
やっぱり、女の子に、キャーキャー言われて、
履いているパンツの一枚でも投げてもらう、熱狂されるバンドになることや。」

マジで、それと思いながら、お父ちゃんに言った。

「えー、お父ちゃん、それはむずい。
キャンプに来ている人は、みんなズボンやから、
ズボン脱いで、パンツ投げるのは、ハードルが高すぎる。」
「そうやな。ちょと、ハードルが高いな。
狙うのは、ブラジャーやな。」

言いながら、二人で、笑った。

田舎に来てから、お父ちゃんと話をする機会が増えた。
俺が、トムとかユキに出会って、田舎の生活を楽しめるようになったから、
かもしれない。

トムと、ユキに、ショーを紹介した。
「幼なじみのショー、こっちに住むことになったんや。
仕事も探すねん。なんか、あるかな?」
トムが聞いた。
「車乗れるん。」
「ペーパーですけど。持ってます。」

「仕事見つかるまで、うちに来る。
配達の仕事、トキオと二人でする?」
「いいんですか?」

「たいしてお金にならんよ。時間は、短いから、。
おばぁちゃんばっかりで、重い荷物は持てんから、
うちは大助かりや。」
「俺も、配達するん?」
「できたら、頼むわ。今は、秋晴れになると、販売所は大忙しやからね。」

秋は、種を蒔いたり、刈り入れをしたり、何かと忙しい。

そして、俺たちは新たな企画に取り組もうとしているのだ。

バーベキュー用の野菜セットを作って、販売してみようか?
と相談しているのだ。
切るのは、買った人に任して、人数分の野菜と、お米などのセットを売ってみようか?と企画している。
無農薬野菜と、米のセット販売。

「やってみる価値はあるんと違うん?」
「そうやな。月間明星やんのブランド企画で売ってみようか?
キャンプ場の案内などと一緒に、近場だからできることかもしれん。
天候に左右されるからなぁ。すぐ、セットできて、すぐ配達できる。」
「そして、雨の場合は、自宅に配送ってどう?」
「いいかも、自宅で、お肉とかあれば、いった気分が味わえるかも。」

「それには、サプライズがいるなぁ。」
「近場は新鮮さがいる育てたハーブの花が入っているとか、
田舎でしか味わえないアケビとかザクロとか、
食べるというより、見たことない、初めてっているのと違う。」

「おばぁちゃんの作っているゆずとか、入れてみる?」
「いい、いいと思う。店もキャンプ場で出せんかな?」


おっさんらに、負けていられない。
俺たちは、おじんバンドに負けまいと企画を作り始めた。


続く








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#大人のぬりえ #コメディ#オリジナル

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