俺たちに明日はあるか続々ゾクゾクゾクゾク編

俺とショーは、自宅の空いている畑も作ることにした。
トムに教えて貰って、コツコツ作ることにした。
果樹の挿木もトムのお爺ちゃんに教えてもらうことにした。
東京では、あんなに暇だったのに、今は覚えることが沢山あって、
忙しい。

基本は、自分達が食べたい野菜だ。
三人食べて行こうとすると、俺たちも作らないと賄えない。
朝ご飯は、おばぁちゃんが作ってくれる。
昼は、野菜の集積所で、みんなと食べる。
夜のメニューは、僕たち二人で考える。

それだけでは、退屈なので、
名前からは『絶対思い浮かばないご飯』というシリーズで、
名前を考えることにした。

たとえば、たまご丼ぶりは、ぴよこ黄色飯。
おでんは、大根とちくわと人参の混浴。
カレーは、「てんこ盛りスパイスと野菜のごった煮のご飯がけ。」

カレーと言わず、今日の夕食は「てんこ盛りスパイスと野菜のごった煮のご飯がけ」にしようか？などと言いながら、夕食を作る。
そうして、ショーと話して、ご飯を作るだけで楽しくなってくる。

お父ちゃん達の、DJハウスは順調に改装されている。
この頃は、どの様に発信するのか？という話題で盛り上がっている。

「YouTubeは、止めようや。」
「みんなが、してるところは止めよう。わしら、目立てへん。」

「そうや。世界を相手にするんは、やめよう。」
「なぁ、ショー君、どうしたらいい。」
「そうですね。スタエフとかどうですか？」

「なにそれ。」
「僕も、あまりわからないのですけど、友達がしていたので、。」
「ふーん。おっさんで、している奴いなさそうだから、それにするか。」
と、とても安易に話は進んでいく。
「ニコ動もいいかもですよ。」
「ふーん。そんなんもあるのか。」

「あートキオ。歌詞かけた？」
「えー、えー、考え中。」
俺は、頭の中を変な歌が駆け巡っていた。

『どこに行っても、おっさん。
会社に、行けば、おっさん。
理系は、やばいよ女っ気なし。
俺らこれじゃ、結婚なんか出来れへん。
リモートは、もうやめよう。（そうそう）
俺らこれじゃ、職場結婚で出切れへん。
大学行ったら、借金だらけ。
俺らこれじゃ、結婚なんか出来れへん。』


もう少し、ポジティブな歌を考えよう。
俺は、この歌を打ち消すように、つぶやいた。


続く
以前のお話は、これ。
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