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【英語学習者が思う】スペイン語と英語の類似点と英語より難しい点【めざせマルチリンガル!】

こんにちは!

今日は英語学習歴15年以上、スペイン語学習歴1年弱の私が思う、英語とスペイン語の似ている点、英語より簡単な点、また難しい点をスペイン語を全く勉強したことない方に説明すると想像した上で比較したいと思います。

英語とスペイン語は世界各国で話されている

英語は公用語として世界の多くの国で使われている言語でありますが、スペイン語も英語、中国語、ヒンディー語に次ぐ世界で4番目に話されている言語です。そしてスペイン語は母国語として話されている割合が英語よりも断然高いです。スペインやチリ、アルゼンチンなどヨーロッパの国を始め、メキシコやその他の中南米の国からの移民が多いアメリカでも英語の次に話されているのがスペイン語です。
どちらも多くの国で通じる便利な言語には変わりないですね。

こちらのサイトの2023世界で最も話されてる10の言語の記事を参考にしました。

英語とスペイン語の似ていると感じる点

スペイン語の起源は古代ローマ帝国の公用語であったラテン語です。
一方の英語はゲルマン語にルーツがあり、のちにフランス語やラテン語が入ってきました。
このことからラテン語に影響を受けている英語とスペイン語にはスペルも発音も似てる単語が多いです。
簡単にいくつか例を挙げてみると、

似ている単語


英語:station
スペイン語:estación

学校
英語:school
スペイン語:escuela

有名
英語:famous
スペイン語:famoso

また英語の-ityで終わる名詞はスペイン語では-dadになるものが多くあります

英語 → スペイン語
city → ciudad
university → universidad
有名人 celebrity → celebridad

このように英語とスペイン語には似た単語がたくさんあるので、中学から必修科目として英語を勉強してきた日本人にとっては、初めて見ても何となく意味を予測できるものが多いです。

こちらのサイトの情報によると、英語とスペイン語の間には、発音、スペリング、意味が似た言葉が30%〜40%ほど存在するそうです。

日本人にとってスペイン語が英語より簡単な点

これはズバリ「発音」です!
英語と違いスペイン語は基本ローマ字読みなので、日本人にとって発音の難易度が全然違います。

中には「ll」が2つ並ぶと「ジャ」の発音、
「lleve(鍵)」の発音はジャベになる
「h」は無声音(発音しない)、
「hola(こんにちは)」は「ホラ」でなく「オラ」になる
ホテルも「hotel」でスペルは英語と同じだが、発音は「オテル」

といったスペイン語独自の発音ルールはありますが、そういった基本さえ覚えてしまえば、すぐに慣れます。

英語より圧倒的に難しいと感じる点

これは動詞の活用です。
例えば「食べる」を意味する動詞の活用を英語とスペイン語で見比べてみましょう。
「人+(1個の)リンゴを食べる」という文章を作ってみます。

英語: eat
【一人称単数】I eat an apple.
【二人称単数】You eat an apple.
【三人称単数】He/She eats an apple
【一人称複数】We eat an apple.
【二人称複数】You eat an apple.
【三人称複数】They eat an apple.

と三人称単数以外の活用は全て同じです。

スペイン語:comer 
【一人称単数】Yo como una manzana.
【二人称単数】Tu(君)  comes una manzana.
【三人称単数】El/Ella/Usted(あなた)come una manzana.
【一人称複数】(男)Nototros/(女)-as comemos una manzana.
【二人称複数】(男)Vosotros/(女)-as coméis una manzana.
【三人称複数】Ellos/ellas/Ustedes  comen una manzana.

このように主語に合わせて動詞が変化します。

しかもこの動詞の活用は、時制の変化もあります。
なので過去形で「私は昨日リンゴを食べた」と言うと、「Yo comí una manzana ayer」とまた動詞が変化するのです。
一人称単数だけの変化ならすぐに覚えられますが、
厄介なのはこの動詞の活用変化が代名詞の分だけ存在することです。

現在形だけなら何とかなるんですが、過去形が出てきた途端に複雑になります。
もちろん未来形もありますが、私はまだそこまで習っていないので今からビビってます。

また名詞にはすべて性別があります。
家を意味する「casa(カサ)」は女性名詞なので、
一つの家(英語の「a」)はuna casa、その家(英語の「the」)はla casaになりますが、
一方で車を意味する「coche(コチェ)」は男性名詞なので、
un coche / el cocheと冠詞も変化します。
基本的に-aで終わるものは女性名詞、-eや-oで終わるものは男性名詞とルールがありますが、例外も多いです。

スペイン語が話せたらイタリア語も話せるようになるのでは?


動詞の活用、名詞の性という概念が英語には無いのでとてもややこしく感じます。
でも名詞の性はスペイン語に限らずフランス語やポルトガル語、イタリア語といったラテン言語にはどれもあるようなので、今後これらの言語も習得することになった場合には予備知識として知ってると良いかもしれません。

実際にイタリア語とスペイン語は似た言葉が多いです。
以前イタリアの映画を観に行ったことがあり、日本語字幕を追いながらスペイン語と似た言葉に気づきました。
イタリア語で公園を意味する「parco」はスペイン語では「parque」、ありがとう「Grazie」はスペイン語で「Gracias」など。
スペイン語で家を意味する「casa」はイタリア語でも同じ「casa」でした。
他にもお父さん「padre」(パドレ)お母さん「madre」(マドレ)といった言葉などがスペイン語とイタリア語で同じスペルです。発音はちょっと違うかもしれません。

PARCOはショッピングモール、parqueは志摩スペイン村のパルケ・エスパーニャ(スペイン公園)で日本人にとって身近な言葉ですね。

アメリカ人英語ネイティブでスペイン語を第2言語に持つ私の夫は、挨拶程度の簡単なイタリア語をスペイン語を元に英語に訳した経験があります。

イタリア語以外ではポルトガル語もスペイン語によく似た言語だと言われていますね。


といった感じで今日はスペイン語を日本人にとっては身近である英語と比較して紹介してみました。
なんとなくでもイメージが伝わり、これを読んだ誰かに興味を持ってもらえれば嬉しく思います。