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リアルとイリュージョン。

現実と幻想。

人はふたつに明らかな線を引いた。

なぜ?

分けたほうが、認識を共有しやすいから。
こんなことを繰り返しているうちに、私たちはモノゴトがシームレスだったことなど、すっかり忘れ去ってしまった。

でも、すべての事象が区切られた枠の中に収まりきるとは限らない。なかにははみ出してしまうものもいる。
認めてもらえない者が出てくる。

それが現実だ。
現実という器に落ち着く納得の帰結だ。
現実が現実を飲み込む社会の現実だ。

現実とは、合わせ鏡に広がる無限の波紋。追いかけても追いかけても追いつかない幻だ。

人はいったん「現実とはこういうものだ」と自身に言い聞かせると、その枠から離れられなくなる。
それが現実だ。
その先にイリュージョンが手ぐすね引いて待っていることなどチリほどにも考えない。

「猫には表情がないものと思っていました」とある猫好きが言った。
態度で感情はわかるけど、無表情な生き物なのだと。
それがさも現実だとでも言うように。

ならばここで一足早くイリュージョンをお目にかけようじゃないか。

ぞんぶんに驚いていただければいい。

※バンジージャンプ for Cats. のチラシ。

「うっ。高いところは苦手なんだ。き、気持ちだけ頂いとく」

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