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アリババのネコババから始まった。

アリババと40人の盗賊 肌色着色

『アリババと40人の盗賊』のストーリーを覚えておいでだろうか。

盗賊が隠した財宝の一部をくすねたアリババが裕福になり、もともと金持ちだった強欲な兄カシムの財産を相続することでさらに裕福になって、召使いとして仕えていたモルジアナがアリババと結婚して幸せになるーー幸せの連鎖とはこういうものだ! みたいな夢物語。

「開け、ゴマ」で運は開かれたが、始まりはアリババのネコババ
日本の童話とは土台が違う。
いくら悪者からとはいえ、主人公が金品を盗むスリリングな設定は、アチラのお国ならでは。

でも、日本の人は寛容だ。そんな物語も「終わり良ければすべて良し」で受け入れてしまう?

本当にこれでいいのか?

あ、近ごろは変わってきてるんだっけ。
マスクのつけかたひとつにも、いちいち神経とがらせてるもんね。
夢のまにまのアラビアンナイトも、時代が時代なら「ソイツはイケねえ」と、最初の盗みを咎められていたかも。

こんなことになったんじゃ、物語は始まらない。

こんなだからかな。昨今の日本では、なかなかいろんなことが始まらない。

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