干されるか、欲せられるか。
魚は天日に干されて美味くなる。
人は会社で干されてまずくなる。
干されていいのも、悪いもの。
人は干されるよりも欲せられることで生きてくる。そう、社会で息がしやすくなる生き物なんだ。
求められれば自信もつくさ。鼻も高くしていられるさ。夜は枕を高くして、熟睡からの目覚めで活力全開、勢いも波に乗ってくるっていうものさ。
何ごとも、波に乗れ。乗れば命の泉湧く。
こぼれ落ちても気づかれないように波に乗れ。波での歩みだけに足並みならぬヒレ並み合わせて波に乗れ。
うまくいかないときは多勢無勢に紛れて泳げ。目立ってはいけないよ。見つかるまいと身を縮こませるとよけいに浮いて見えるんだからね。しれっとふつうの顔してやり過ごせ。
魚は干されて味が出る。
人は欲せられて価値が出る。
賽は振られている。いい目が出たらそれが好機。迷わずに行くことだ。それが欲せられる人材へ向かう道。
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