1日の終わりに。
時間はいっぱいあったはずなのに、上を目指せと歩いていたら、存外なところまで来ていたよ。時間はたくさん使ってきたはずなのに、立ち止まって振り返ってみると、案外と短いものだった。要点だけをまとめたように、ちんまりまとまっている。時間、縮んだのかな。
そのように感じることってない?
だからときどきこうしてね、経年で小さくシュリンクされた時間を手に取って、こねて伸ばしてストレッチ。歪んだ体を矯正するみたいにして、縮んだ思い出をストレッチ。それは封印された魔物の解放、ストレッチでお札を剥がし、元の姿を取り戻す。
使った時間は愛おしい。泣いても笑っても、終わるまでしか使えない時間だから、過ごしてきた時間を愛おしむ。
今日という日が終わる時、今日もまた眠りぎわに今日という日を愛おしむ。
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