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今夜あたり、一杯どう?

「今日、帰りに一杯どう?」

なんて、公には切り出しづらい日々つづく。

いくら「Go To Eat」が叫ばれたって、飲みは別。

世間の見る目は相変わらずキビシイ。

夢に騙されてもいいから豪華絢爛・酒池肉林のひとときを!
という思いが伝言ゲームを始めてしまって、なぜだか『証城寺の狸囃子』に結びついた。


千葉県木更津市に本当にある證誠寺。
そこに残された「狸囃子伝説」。

野口雨情がその話にふれ、創作されたのが『証城寺の狸囃子』。

歌は、お寺の和尚と狸が繰り広げる腹鼓(はらつづみ)合戦を描いている。


「月夜だ
 (狸の)みんな出て 來い 來い 來い
 おいらの友だちゃあ ぽんぽこ ぽんの ぽん
 負けるな 負けるな 和尚さんに 負けるな」

和尚さんもノリに乗ってるご様子。

お互いに張り合って腹を打っていたんだろうな。

でも、そんなにがんばり合ったのでは疲れちゃう。
腹も減る。

そこで腹鼓の合間に舌鼓(したつづみ)タイムを用意してみた。

「ひと汗かいたあと、一杯どう?」


化かされない。
負かされない。
そして何より世間から睨まれない。

そんな飲み会が懐かしい。


※言っときますが、「酒池肉林」は酒や肉が豊富で豪奢な酒宴のことで、本来いやらしい意味はありません。

ウィキも言っています。

『「肉林」の「肉」に「肉欲」の意はなく、「女性に囲まれて大騒ぎをする宴というのは誤用」』。

ほらね。

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