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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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#童話

大人の童話、切れつ続きつ。

書く、描く、観る、見る、聴く、聞く、訊く、話す、交わす、考える、乗る、漕ぐ、食う、寝る、…

厳冬の『因幡の白兎』

童話をめくれば、何度読んでも結果は同じ。 現実とは違う。 現実は突発的で、想定外で、意外で…

アリババのネコババから始まった。

『アリババと40人の盗賊』のストーリーを覚えておいでだろうか。 盗賊が隠した財宝の一部を…

白日のもとに消えたアラビアン・ナイト。

インドのお医者さんが、アラジンの魔法のランプに騙された。 「富と健康をもたらすコレは、あ…

ブレーメンの音楽隊。

楽器を遊びたくなることってある。 もちろん、流麗に演奏するじぶん、が目標だ。 そういえば…

「今度は馬車を忘れたのかい?」

慌ただしくしていると、つい忘れてしまうことってある。 「あ、ケータイ忘れた」 熱中してい…

石の上にも三年寝太郎

たゆまぬ努力も3年続けてものになる。 忍耐の先に、実りがある。 三年寝太郎のようにはいかない。 途中で寝たら、諦めてしまったら、意味がない。 でも、どこか憧れる。 諺「石の上にも三年」+童話「三年寝太郎」= 『石の上にも三年寝太郎』 つくづくじぶんが怠惰でできているのだなあと思う。 情けない。

「どの時代に置き忘れたのかしら?」

シンデレラの忘れた靴が現代に残っていたら、どんな人が拾うだろう? 王子さまに匹敵するのは…

「跳ぶ」から「飛ぶ」に予定変更。

別役実さんの作品『空中ブランコ乗りのキキ』 ーーーーー サーカスのテント小屋では、生き方…

そろそろ力を出そうかな。

物語『ごんぎつね』は、新美南吉が18才で書いた、気持ちのすれ違いによって起こった悲劇。 「…

「まだ早いと思うんじゃがのう」

おとうは一足先に向こうで待ってる。 荷物もまとめておいた。 引っ越し屋さんが明日には届…

いや、ほんとに違うんだってば!

いや違うのじゃ。 この聞き耳頭巾で聞いているのは長屋隣の新婚さんじゃなく、ひとつ向こうで…

Go To イートはOKだけど、Go To トラベルは対象外。

確かに『ヘンゼルとグレーテル』は物語だよ。 本の中とはいえ、お菓子の家まで文字にしなくた…

今夜あたり、一杯どう?

「今日、帰りに一杯どう?」 なんて、公には切り出しづらい日々つづく。 いくら「Go To Eat」が叫ばれたって、飲みは別。 世間の見る目は相変わらずキビシイ。 夢に騙されてもいいから豪華絢爛・酒池肉林のひとときを! という思いが伝言ゲームを始めてしまって、なぜだか『証城寺の狸囃子』に結びついた。 千葉県木更津市に本当にある證誠寺。 そこに残された「狸囃子伝説」。 野口雨情がその話にふれ、創作されたのが『証城寺の狸囃子』。 歌は、お寺の和尚と狸が繰り広げる腹鼓(