ボツ原稿)不動産投資を始めて良い人ダメな人

冗長になったボツ原稿。もったいない(?)ので掲載しておきます。
第1章)不動産投資を始めて良い人ダメな人
本来はもともと持っている人がやるべきもの
そもそも論として、あなたは不動産投資をやっても良いのでしょうか?
もちろん、あなたが何をするのも自由です。大家さんになるための国家資格も届出も許可も必要ありません。ですので、例えば、サラリーマン大家さんの書籍やブログもたくさん目にするわけです。
しかし、もともとは「持っている人」がやるべきもの、と考えられていました。ここでいう「持っている人」とは、広い意味で資産を持っている人の意味です。
例えば、
 地主(相続した不動産を中心に億単位で持っている)
 資産家(不動産より金融資産を中心に億単位で持っている)
 成功した経営者や士業(例.年収3,000万円を10年以上続けていて現預金が億単位で持っている)
といった人たちです。
まとめてしまえば「現預金で1億円以上ある人」となります。
この考えは、いわゆる団塊ジュニア世代以上の世代で、特に金融機関やその周辺の方たちには共通認識だと思われます。
そうでない人たちで、投資うんぬんを語る人たちのことは「ゴミ投資家」と、さげすんで呼んでいたのです。最近は、どこかで誰かが聞いてSNSで拡散しかねないので禁句になっているものと思われます。
このあたりは、経済書や経済小説を多数出版されている、橘玲(たちばなあきら)さんが、この名前で執筆する前の書籍で解説されていました。
ですので、多くの金融機関では、一般的なサラリーマンが不動産投資のような話をすると、心の中では鼻で笑われていると思ったほうが良いでしょう。
ただ、一部の金融機関が、それでは統廃合の波に飲まれると危機感を覚えて、不動産投資ローンのような商品を開発しています。この部門の方は、上記のような考えがあるのかわかりませんが、その上の役職の人たちは同じ考えを持っていると思われます。
また、資産家とは別の方向を向きますと、
 空き家になった実家を貸す
 子どもたちが独立して空いた部屋を貸す(間貸し・下宿・ホームステイ)
みたいなことは、一般市民が普通に行っていきました。例えば、江戸時代〜高度成長期が舞台になっている映画・ドラマ・小説・漫画・アニメ等で、そのようなシーンに見覚えがあることでしょう。
このように、空き家を貸す・間貸しをするようなことは、一般市民が行っていても、ただ単に使っていないもの(空間)を貸す程度の考えでしかなく、不道産投資でも資産形成でも何でもありませんでした。
それでも全国では相当な数があり、大家さんも高齢が多いからか、こうした自己所有物件を賃貸するだけの大家さんに、資格・許可・届出制度は適用できないのでしょう。また、税務署も不動産収入とは認めずにいます(いわゆる5棟10室未満は経費計上に厳しい)。


いただいたサポートは更なる研究や発表のための経費とさせていただきます。よろしくお願いします。