舌の好みに合わせて姿を変えられるビール White Stout
小豆島で変幻自在な余暇を
もし自分好みに、それもスタバのコーヒーに負けじとカスタマイズして楽しむことが出来るビールの存在を知ったら、あなたは小豆島旅行でどの様な計画を立てるだろうか。
オリーブや醤油、素麺に味噌や佃煮など、伝統ある特産物を食べ、
小豆島オリーブ公園や、小豆島オリーブ園、直島など、瀬戸内海国立公園にも登録されている観光スポットとしての小豆島を巡り、オリーブビーチ海水浴場などにて海水浴をして、映画「魔女の宅急便」が撮影された場所で魔法のほうきを用いて、インスタ映えする写真を撮った後、旅館で落ち着いた一時を過ごすだろうか。
それもいい。
自分なりにアレンジして、自分の好きなように遊びたいと思うことは異常ではなく、そんな自由自在な願望に応えてくれるのが小豆島なのだ。
そんな中でも、あるビールの存在を知ってから私は、
美しい海を眺めながら、美味しいおつまみを肴に、ときには海辺でバーベキューなんかをしてしまいながら、自分好みにアレンジのできるビールを飲んで、小豆島での思い出を作りたいと思った。
そのビールを醸造しているのは「まめまめびーる」というブルワリーだ。
小豆島×まめまめびーる
まめまめびーるは香川県小豆島でビールを醸造するブルワリーさんだ。
小豆島由来の季節の柑橘が使用された赤いビール「あかまめまめ」や、醤油のもろみを使った「くろまめまめ」など、島由来の恵みを活かした上で、飲まれるシーンや人のことを考えながら醸造されている。
まめまめびーるでは、醸造の様子をガラス越しに眺めながら、ビールが飲みたくなってしまうようなおつまみを食べつつ、やはりビールを飲むことができたり、
瀬戸内海を展望できる庭にあるテントにて、ゆっくりとビールの旨味を噛み締めることができるようになっている。
ここは離島だということは忘れないでいただきたい。
離島には島と島を分かつもの、そう、我らが海の存在は視界から外せないし、海でも勿論ビールは飲むに越したことはない。まめまめびーるも小豆島におけるおすすめのスポットは海だと答えてくれた。
醸造所の近くの海、瀬戸の浜では、バーベキューをしたり、音楽を聴きながらキャンプが出来る。勿論そこでまめまめびーるを楽しむことだってできる。
2019年には、その瀬戸の浜にて、まめまめびーるをはじめとした、香川県内と近郊のブルワリーが集まるビアフェスタが行われたこともあり、ビールの馴染みも深い。
そんなまめまめびーるさんから6月末に新発売されるビール、それが今回紹介する、離島ブルワリー応援セットにも封入された、White Stoutである。
多様なWhite Stout
今夏発売のWhite Stoutは、言わば黒くないスタウトである。通常スタウトは黒いため、なんだか不思議に思う人もいるかもしれない。
だが、中身の奥深さはこんなものではない。
小豆島で焙煎されたコーヒー豆、それとマヤカカオやバニラビーンズをコラボさせたビールで、
風味はカカオとコーヒー、バニラがハーモニーを作り出している。
IBUは45を示すが(International bitterness units:国際苦味単位といって、そのビールがどれくらいの苦味を有するのかを示すものである。一般的に大手メーカーのビールIBUが16〜25を表す)、モルトの甘みとコーヒーなどにより、苦味は不思議とあまり感じられない。
前述したように、黒くないスタウトで、黄金色に光り、とても摩訶不思議な魅力を持つビールとなっている。
まめまめびーるさんおすすめの飲み方がある。
それは、このビールに使用されている、バニラビーンズ、そしてコーヒーやカカオを自分好みに加えることだ。
そのため、バニラ風味が好きな人はバニラエッセンスや食後のバニラアイスと一緒に、
コーヒー風味が好みである人はシンプルにコーヒーを加えてみる、カカオが好きな人はチョコと一緒に飲んでみる、さらには温度を変えて(10°くらいで)飲んでみるとまた違った美味しさが味わえるとも教えてくれた。
多様なカスタムが効くため、何度飲んでも不思議な、そして美味な感覚に浸ることができる。
自分で如何様にもいじることが出来るこのビールは、多様で豊かな楽しみ方が可能な離島、そして小豆島に似ている。それぞれの構成要素が島で一番といっても過言ではない輝きを放っているのに、それを組み合わせ、初めて「小豆島はいい場所だ」とされるように、
このビールも離島特有の雰囲気や、特産物、ひいては知識までもを総動員して造られ、「このビールはうまい」とされる。途中の数式を全て無視して頭の中から勝手にその計算の解が出てきても途中で何が起こったのかわからないがとにかくすごいと思える感覚だ。
だからこんなにも重層的で不思議な一本になっているんだと思うし、そういうものは時として相手の理解の範疇を凌ぐ。理解できない要素が多いが、とにかくいいものだということはわかるのだ。そういうものなんだ。
もし小豆島に行けるのであれば
日本の島の総数は約6800と言われている。
小豆島は島といえど、全国的に見れば21番目の大きさを誇る割と大きめの島だ。
そんな島なので、もちろん魅力はたくさん有しており、様々な楽しみ方がある。
そのため、多様な未来の旅行計画があると思うのだが、その中に、いつかまめまめびーるに行ってビールを飲むことが入ったのであれば、この記事を書いた意味があると思う。
もし入らなかったとしても、「White Stout」をはじめ、まめまめびーるさんが造る「あかまめまめ」や「しろまめまめ 」、「くろまめまめ」などを飲み、小豆島の雰囲気だけでも感じることが出来たらいい。
小豆島で何のしがらみもなくビールが飲める日を待っている。
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