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どんな時でも、どんな気持ちでも。ネーミングについて〜街のクッキー屋が作る3年保存クッキー「おともクッキー」完成への道のり⑥〜

埼玉県北本市のクッキー屋「クル」の店主ナオです。

ここでは、街の小さなクッキー屋が長期保存可能なクッキー
「おともクッキー」を開発していくプロセスを包み隠さず記しています。

すでに書いているのでバレていますが、笑
クルの長期保存クッキーの名前は「おともクッキー」といいます。

商品と同じくらい大切なもの


私はクッキーと同じくらい、ネーミングやデザインをとても大切に考えています。

私は曲がりなりにも美大を卒業していますので、
お店のデザインまわりのものは自分でやることもあります。
お店のものは商品が変わったりもするし流動的なものにしておきたくて、
気軽にデザインも変えて楽しみたい、という気持ちもあります。

でも、この「おともクッキー」だけは、
片手間にやるのではなくてしっかりとデザイン面から伴走してくれる人にお願いをすることを決めていました。

ネーミング、パッケージデザインに素人感があるだけで、
どんなに商品が素晴らしくても残念なものに感じてしまうからです。

「素人感」というのを具体的に説明するのは難しいのですが、
「ツメが甘い」とか「キワが処理されていない」
などの細かなディテールに現れるように思っています。

「おともクッキー」は、幸せではない時に目にするかもしれません。
「あ、あの時に、あの人と買ったなあ」とか
記憶に残るような持続的なデザインでありたい。
そう考えていました。

おしゃれ、かわいい、だけではないデザインを


今回その伴走をお願いしたのは、
フリーでデザイナーとして活躍するTREEの清水槙子さんです。

清水さんは私の美大時代からの友人です。


友人だからとお願いしたのではなく、
彼女の普段の活動やセンスを見ていて、
「おしゃれ」とか「かっこいい」ということだけではなく
もっと精神的な部分や想いにフォーカスして形にしていくところを
見ていたからです。

不思議と、そういった部分を大切にしている人が彼女のクライアントとして集まっているように思います。

おともクッキーにはさまざまな想いがたくさん詰まっています。
言葉にできるものから、できないものまで。
クッキーが美味しい、ということだけではお客様にお伝えするのが難しい。

ということで、清水さんにネーミングやコンセプトまわりから
パッケージデザインまで
ディレクションしてもらいました。

まずはネーミングから!

あえてクルを連想させないイメージで。


「いざという時に手元にあったら嬉しいクッキー」
ということと、
「クル」の名前の由来でもある
「クルっと人と人が繋がっていく間にあるクッキー」
という、輪になってつながっていくイメージ
この側面から色々な案を出してもらいました。

災害時にも食べることも考えて「嬉しい」という表現は入れない方がいいよね、とか。

わでつながっていく、という面からイメージを膨らませていきましたが、
これ!という着地はできずにいました。

最初はクルのコンセプトから、という気持ちもありましたが、
クルを知らなくても「おともクッキー」だけを知っている、という状況にも
なってほしいな、という気持ちも出てきました。

そして食べる時のシチュエーションには余白を持たせておきたい、
という気持ちもあって、

どんな時でも、
どんな気持ちでも、
誰といる時でも、
ずっとそばにある。

そんなイメージで、「おともクッキー」
いいんじゃないかな?
と二人で気持ちが一致しました。




ユーモラスな感じもありつつ、
コンセプトも伝わる感じがバランスが良いよね。と。

そうしてクルの長期保存クッキーの名前は

「おともクッキー」

に決定しました!


次回はパッケージデザインについて書いていきます。
お楽しみに!

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