退職退社の伝え方、円満な退職をする為に

転職に関する話で、今回は無事内定も掴んで転職先も決めたあとの退職意思の伝え方について、実際の経験をもとに書いていこうおもう

伝えるタイミングが重要!直前まで退職意思は見せない

まずは退職意思を伝えるタイミング。
これは内定を貰って入社意思を伝えて、入社時期も同意した後となる。
決して辞めようか迷っているような段階で話てはならない。
理由としては、
・会社都合の引き留めにあう
・査定に響く
・職場内に噂が広まる
など、転職者にとってデメリットとなることしか起こらないから。
引き留めに関しても、自分の人生の選択としてどちらが良いか相談したいのなら、家族や社外の友人などにすべき。会社による引き留めは転職者の為というよりは会社都合の場合が多い。

逆に内定が出た後であれば向こうも大きな反対をするケースは案外少ない。

退職意思を伝えるタイミングは全てが決まった後、というのは基本となる

伝える相手はまず直属の上司に

直属の上司にまずは伝えるということが円満退社には重要。
仲の良い同僚やお客さん、あるいは人事や上の上司など距離が近い人に話す前に、直属の上司にまずは伝えるのが大事。

相談ではなく報告、許しを得る必要はない

いざ伝える時の伝え方も大事だ。
会社が許してくれない、退職届を受け取ってもらえないなどの話を聞くことがあるが
退職の際、会社側の許しを得る必要はない。
なので伝え方は報告のみ。
「会社を辞めます。次の会社が決まってます。」
だけで良い

会社を辞めようと思った理由は本心をしっかり伝える。

辞めますと伝えた後、おそらく理由を聞かれると思う。
そこはあれこれ建前などを考えずに本心からの言葉を伝えると良い。
こういうことがあって、こういう心境の変化があって、ライフステージの変化があって、あるいは給料が上がらないことへの不安や不満があって、そしてより良いところから内定をいただいて考え抜いた末の決断ですなど

最終出勤日の調整では妥協しない

退職の意思を伝えた後は、最終出勤日の話になる。
この話はすぐその場でとなるかまた後日となるかは場合によるが、とにかくその話し合いの前に
転職先の入社日と残りの有休日数を計算しておくと良い。
そうすると自ずと最終出勤日は出てくる。

「次の会社の入社日と残りの有休日数から、最終出勤は〇〇とします」
と先に言ってしまおう。

しかし会社側から、ここまではいてくれと言われることはあるだろう。
円満退社の為に、これまでお世話になった会社の為に色々譲歩したくなる気持ちもわかるが、ここでの妥協はあまりオススメしない。
仮に妥協したとても有休の8割以上は確保した形とすべき。

法律上は2週間前に伝えれば退職できるし、就業規則上明記されている日数というのも加味してきちんと伝えよう。

間違っても入社日をずらすところまで会社に残るということをしてはならない。
入社日は内定時に合意しているはずだし、そこをずらすといういうことは内定が取り消される可能性もあるからだ(実際に取り消された人を見たことがある)
そうなると、本当に本末転倒だ。

有休を使い切るのは労働者の権利として保障されている

そもそも有休を使うのは労働者の権利として保障されている。
会社の権利は、有休取得の時期をずらしてもらうことのみ。

これは自分のケースだが、
「君が一ヶ月休んだら、その一ヶ月間は他の社員の売り上げで支えてもらうことになる。他の社員の負担になるんだぞ」
と当時の部長から言われた。

これはおかしい話で、労働者の権利として保障されていることに加え、有休は全社員が勤続年数に応じて平等に取得しているもので、これをいつ使うのかということがバラバラなだけだ。
自分は退職をするから今まとめて使う。この一ヶ月だけ見れば自分の給料は他の社員の売り上げにより支えられることになる。
しかし他の社員も有休はあり、今後必要に応じて取得していく。ここは完全に平等なわけだから部長に言っていることは完全に的外れなわけだ

結局自分はそのまま有休を全て取得。ただそれでも円満退社はできた。

退社の際は、感謝の気持ちを伝える

転職するようなケースであっても、多くの場合はその会社にはお世話になったことは多く、多くのことを勉強させて貰って、いろんな人に助けて貰って今日までやってきたはずだ。
それらに対して感謝の気持ちがあるのであればその気持ちをきちんと伝えて挨拶をしていく。これがやはり円満退社には必要なことだとは思う。


転職は労働者が最後に切れる切り札

労働者と経営者の関係はなかなかフェアとは言えない。
多少利益が出ていても、企業に貢献していても給料をあげるかどうかは経営側の判断になる。
労働環境が悪化していても労働者側から経営者に是正を求めるよう声をあげるのは難しいし、あげても是正される可能性は極めて低い。
まして、小さい企業の場合は労働組合がないことなどザラなので労働者と経営者の力関係はさらに広がっているだろう。
そんな力の弱い労働者が最後に切れる最強のカードが"転職"である。

労働環境や待遇面で納得ができていない状況から変わっていかない、やりたい仕事が他にあるというような状況で労働者が取れる最後の切り札であるので、状況を見て決断したのなら遠慮なく切ってしまおう。


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