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東京オリンピック陸上競技見どころ/第7日目

大会7日目の8月5日(木曜日)には、いよいよ男子と女子の『4×100mリレー』の予選が予定されています。

女子は10時00分開始予定で、兒玉芽生選手(福岡大4年/大分県出身)、鶴田玲美選手(南九州ファミリーマート/鹿児島県出身)、齋藤愛美選手(大阪成蹊大学4年/岡山県出身)、青山華依選手(甲南大1年/大阪府出身)、石川優選手(青山学院大1年/神奈川県出身)に加え、補欠登録の壱岐あいこ選手(立命館大3年/滋賀県出身)の中から正式に登録される5選手と、出走する4選手が選ばれます。
メダルが期待される男子に注目が行きがちですが、女子も遠い昔には5位入賞したこともあり、今回はその足掛かりとしてほしい大会でもあります。
予選の通過ラインは、日本記録である43秒39よりも高いと予想されますが、その中で、焦らずしっかりと自分たちの走りをすることが次につながってくると思います。
まずは、オリンピックでの日本最高タイムである44秒25を更新することを最低限の目標として臨んでもらいたいです。

一方、男子は、11時30分競技開始予定です。
代表内定者発表の段階では、 多田修平選手(住友電工/大阪府出身)、山縣亮太選手(セイコー/広島県出身)、小池祐貴選手(住友電工/北海道出身)、桐生祥秀選手(日本生命/滋賀県出身)、デーデーブルーノ選手(東海大4年/長野県出身)の5選手に、補欠登録で栁田大輝選手(東農大二高3年/ぐ群馬県出身)が発表されましたが、200mで代表に選ばれている選手との入れ替えを予測しているマスコミ関係者も少なくないようです。
正直なところ、高校総体と若干期間が重なっているので、栁田選手の登録は難しいことと、桐生選手の脚の状態などを考えると十分に入れ替えの可能性はあると思います。
ただ、バトンのパスワークの上手さで、世界との差を縮めて、過去2度の銀メダルが日本最高位と、悲願の金メダルを目指す日本ですが、今回はメンバーが固定出来ておらず、練習期間が短いのが不安材料でもあります。
パスミスで失格となるのを避ける意味では、リレー合宿に参加したメンバーの中から、1走から3走は選ばれるでしょうが、鍵となる3走を誰が務めるのかが注目です。

その『男子4×100mリレー』予選の直後となる、11時55分開始予定の『男子110mH』決勝のスタートラインに、日本人選手の姿があることを願います。
日本人初の決勝進出に加え、メダル獲得という歴史的な瞬間を観ることができるか楽しみです。

16時30分開始予定の『男子20kmW(競歩)』決勝には、山西利和選手(愛知製鋼/京都府出身)、池田向希選手(旭化成/静岡県出身)、高橋英輝選手(富士通/岩手県出身)の3選手が出場予定。
過去のオリンピックでは、7位が日本人最高位ですが、山西選手は2年前の世界チャンピオンで、池田選手も同大会で6位入賞、高橋選手はリオに続く、2大会連続出場と実績十分で、日本人初のメダル争いを繰り広げる展開となりそうです。
ライバルとなってくるのは、中国代表の3選手ですが、まだ暑い時間帯の競技開始が日本勢には有利に働くかもしれません。

21時00分競技開始予定の『男子400m』決勝には、残念ながら日本人選手がスタートラインに立っている可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ないでしょう。
『4×400mリレー』を万全の状態で迎えられるように、2大会連続出場のウォルシュ・ジュリアン選手(富士通/ジャマイカ出身)には努めていただきたいところです。

この他の決勝種目としては、『男子三段跳び』、『男子砲丸投げ』、『男子十種競技(2日目)』、『女子7種競技(2日目)』が実施されます。