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【ブックレビュー】「スタンフォード式最高の睡眠」西野精治

※本の詳細な内容については触れていませんが、一部ネタバレを含む可能性があります。ご了承ください。

「スタンフォード式最高の睡眠」とは?

西野精治著 サンマーク出版 定価:1,500円+税 本文251ページ

スタンフォード大学で睡眠の研究をされている西野精治さんが書かれている本でマンガ版まで出ています。研究者が書かれているということもあり、科学的に証明された研究結果に基づいた知見が本に書かれています。睡眠の役割から日中のパフォーマンスを上げるための睡眠のとり方まで書かれている本です。専門書というよりは、ビジネスマン向けの一般書という感じです。

こんな人におすすめ

・仕事や勉強など日中のパフォーマンスを上げたい人

・「眠る」「起きる」の切り替えがうまくいかない人

・睡眠の質を上げたい人

・睡眠時間を削って仕事をしている人

「スタンフォード式最高の睡眠」の感想

 この本や他の睡眠関連本を読んでから、眠る時に体温を意識するようになりました。もともと眠りにくい体質ではありませんが、眠る時に体温を意識すると自分の感覚に注意が向き、「あぁ、もうすぐ寝られそう…ZZZ」という安心感があります。睡眠は、誰もがほぼ毎日経験していることなので、本を読んで「あぁたしかに」と納得できることが多いのではないかと思います。学生時代、課題に追われて、朝までパソコンの前にいたなんてこともありましたが、当然次の日はパフォーマンスが落ちてしまい、「少し寝てから作業したほうが効率よかったな…」と後悔したことがありました。仕事や課題で睡眠時間を削らざるを得ない時に、どうするのがよいのかについても書かれており、もっと早く知っていればと思いました(課題で苦しんでいた学生時代にこの本はまだ出版されていなかったのですが…)。

睡眠の質を上げるためのノウハウがいろいろ書かれているものの、睡眠には人それぞれ事情があるのも事実です。夜勤がある仕事だったり、お子さんの夜泣きでまとまった睡眠がとれなかったり、逆に3,4時間睡眠でも問題なく日中過ごせていたり、といった人もいると思います。一番いいのは、本に書かれていることを参考に自分に合った睡眠習慣を見つけていくことだと思います。

体温や光を少し意識するだけで、睡眠の質が変わるかもしれません。私自身、テレワークで家を出ない日でも朝から洗濯物を干して、意識的にベランダで日光を浴びることによって、自分なりの睡眠・覚醒習慣を作っていこうとしています。まだ朝起きるのは辛いですが、日中のパフォーマンスを上げる手段として睡眠の質を上げること、保つことを実践していこうと思います。

特に、最近はコロナ禍で外出が減ったことによって、睡眠リズムが乱れてしまうなど睡眠の問題を抱える人も増えたのではないかと予想しています。このような状況で睡眠の知識を身につけることはとても有益だと考えています。

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