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揺れ続ける才能

昔はブレないことが
持つべき強さだと
そう信じ続けていた

だからこそ
自分を揺らすものは
たとえ自分の心であっても
ことごとく取り除いて、無視していた

でも、
その揺るがなさは
私から人生の幅を奪っていった
豊かさを奪っていった

最後に残ったものは
鋭く高いオベリスクのようなオブジェ
それはたった一度の激震で
折れてしまった

その残骸が残してくれたものも
もちろんたくさんあったけれど

繊細な心は
様々な刺激に反応して
揺れ続ける

それはその感受性が
強ければ強いほど
心に重い負荷をかける

心が壊れそうになることもあるだろう

だけど、その繊細な振り子の幅は豊かだ
遠く深く
どこまでも揺れることができる

なにを受取り、なにを受け取らないか
そういう意識は必要かもしれないけれど

そこに眠るものは
計り知れないものがある

少しずつ、少しずつ
触れたいもの
見たいもの
知りたいこと

好きなものに触れながら
ゆっくりと揺れていけばいい

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またまた揺れるシリーズ
同じことを何度も色んな言葉を使って
表現できたら