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ずっと片隅にあること

自分の言葉の中に
人の言葉の中に

気づかなかった自分を
みつけることがある

それは新たな一面であり、隠された一面であり

自分だと思っていた器は
形を変え、大きさを変え
その変化に、その器の実在さえ見つめ直す

記憶を除いたなら
ただ、その時その時に出会う
その自分が
今この瞬間の真実なのかもしれない

一瞬にこそ、
私たちの真実の姿は存在するとしたならば
その連続した姿は
あたかも同じようにみえるけれど

川がずっと変わらないようにみえても
その水は絶え間なく変化しているように

たとえ、
停滞しているように感じたとしても
私たちは生きている限り
絶え間なく変化しているのだろう

この変化に変わらないことを求めてしまったら、
無理がくるのは仕方がないことなのだろう

多くのルールが時を経て変わらざるえないように

それでも、もしも
最期の時まで変わらないものがあったとしたなら
それはとても幸福なことなのかもしれない

それは限りなく奇跡に近い
最期の最期、誰にも告げられずにわかること