見出し画像

【ebihiyoko】稽古場レポート01

4月21日(土)、乙戯社プロデュース音楽劇「サイドシートひとつぶんの新宿」のリハーサルが開催されました!

実際に上演する劇場「at THEATER(アットシアター)」での初めての稽古です。普段の稽古場とは勝手が違うため、キャストは、体の動かし方、声の響き方など、芝居の細かい調整をしながら稽古に励んでいました。

私自身、この日が、生の作品に触れる初めての機会でした。リハーサルを観たのは物語全体の1/3程度ではありましたが、すでに作品の骨格は出来上がっており、キャストたちの演技、そして歌声は真に迫るもので、稽古でありながら思わず聞き入ってしまう場面が何度もありました。

作品の舞台は、ある日の新宿、キャバクラの送迎車の中。店で働く女と、ドライバーの男、二人のラブストーリーです。
タイトルの”サイドシートひとつぶん”の通り、非常に狭い世界の、外の世界からは気にも留められない二人を描いた物語です。
「孤独」を描いている作品ではあるのですが、鑑賞中は不思議と重苦しい気持ちにはならず、爽やかな「切なさ」をもたらしてくる作品になっている印象でした。

個人的に感じた見どころは、2つです。

一つはキャストが歌う劇中曲の素晴らしさです。全てオリジナルの楽曲で、キャストの演技やストーリーとも絶妙にマッチしており、舞台を何倍にも引き立ててくれています。特に男性キャストが歌っていたある曲がとても美しく、必見です。(タイトル何かな?)

もう一つは、ダブルキャストである点です。今回の舞台は2人芝居でかつ、男性側のキャラクターがダブルキャストです。当然、ストーリーは一緒ですが、男性キャストが変わることで、その演技を受ける女性キャストの花里さんの演技が変わっていたのが、とても面白かったです。改めて、舞台というのは、役者同士の化学反応によって様々な変化を起こすのだな、と感じました。もし本作を複数回、観劇する方がいれば、そういった楽しみ方もあると思います。

いよいよ、本番は来週。リハーサルから、どれだけ作品がレベルアップしているか、今から当日が楽しみです! 【筆者:ebihiyoko】

まずは記事を読んで頂きありがとうございます。もしもサポートを頂く事があれば、次回公演の制作費の一部として使わせて頂きます。いちかわとも。