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『あらしのよるに』稽古01

 2019年2月9日にリーディング・ミュージカル『あらしのよるに』という舞台作品を創ることにしました。アニメや歌舞伎にもなった、大人気絵本を朗読と歌、身体表現で舞台化するという取り組みです。

 稽古は12月頭からなのですが、昨日ひとあし早く顔合わせを致しました。顔合わせの時に私は、今回のあるアイデアと、こういうことがやりたいということをお話致しました。何を話したか、色々話していたと思うのですが、よく覚えているというか伝えておかねばと思ったのは『今回は傘を色々なものに見立てていきたいんだ』ということ、これは演劇の楽しさの一つに想像力を駆使してみるという点がある気がしていて(例えば一つのパイプ椅子がコックピットにみえてくる瞬間があるのが演劇の凄さだと思うのです。)今回はそれに挑戦したいなと思ってお話をしました。

 それからこの公演に対する想い。これはまだ上手く書けないのだけれども、端的に書くと今回は『虹』や『影』をテーマにしていきたいと思っていて、例えば光と闇の間に展開されている不思議な光景。雨と晴れの瞬間にだけ成立する美しい光景。そういうものを70分間舞台上に創ってみたいのです。なぜなら私は物語をつくることは1ミリだけ世界をよくすることだと思っているから。70分美しい蜃気楼のような物語を立ち上げても、世界はきっと変わらないのだと思うけれども、1ミリくらいなら動かせるかもしれないとおもうのです。

 前回の舞台はなんだかんだわくわくするような気持ちで創っていった気がするけれども、今回はちょっと激しい気持ちで創っていくような気がする。さて、来週の稽古はどうなるだろうか。またぼちぼち稽古日誌を書いていきたいと思います。

まずは記事を読んで頂きありがとうございます。もしもサポートを頂く事があれば、次回公演の制作費の一部として使わせて頂きます。いちかわとも。