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2022年6月18日『ようこそ絵本の音楽会へ in TOKYO』ご挨拶

株式会社オトギボックス代表取締役 梶本大雅

株式会社オトギボックス代表取締役の梶本 大雅(かじもと たいが)と申します。
『ようこそ絵本の音楽会へ』は私が大学1年生の時、今から5年前に始めた絵本の読み聞かせの活動がきっかけです。音楽大学に進学したこともあり、音大生と共に活動する中で作曲家の仲間ができ、生演奏がつき、少しずつ活動が大きくなっていきました。
そして今日、オーケストラという編成でこのコンサートを開催できることを本当に嬉しく思っております。このコンサートにかける僕の思いについて、お伝えさせていただきたいです。


初めて絵本の読み聞かせを商店街で行っている大学1年生の梶本
最初は絵本の読み聞かせにBGMを流しているだけでした。

『ようこそ絵本の音楽会へ』を開催する理由

突然ですが、私たちは「子育て」を教育ではなく「共育」であると考えています。
親は0歳の子どもが生まれた瞬間「親」という肩書きがつきます。そして手探りの状態で「子育て」に向き合い続けなければなりません。
「共育」としての子育てには、家族が一緒に心を育み、家族だけでなく社会全体で成長を見守っていけるような環境が必要だと思っています。
『ようこそ絵本の音楽会へ』を開催する理由は、そのような「共育」の社会の実現です。その考え方に至った理由をお話しできたらと思います。

私は親にとても愛されて育ってきました。しかし、そのことに気づき実感したのは20歳、成人式の時でした。20年間親からたくさんの愛情を受けていたのにも関わらず、それに気づくことなくただ日常としてその愛情を受け続けていました。
成人式のタイミングで担任の先生から、鬱状態であまり学校にも行けていなかった頃の母の話を聞かせてもらった時に愛情に気づき、両親に感謝を伝えたことで私自身も両親との関係性がすごく良い方に変わっていったという実感があります。(日常的な会話の量が増えたり、お父さんと飲みにこうと友達のような関係になったりなど)
もっと早くに親の愛情に気づくことができたら、もっともっと一緒に過ごしてきた10年20年は変わったのかなって思う中で、今こうしてお越しいただいているご家族にとって少しでも早く親子がその愛情に満ち溢れる中で、より良いコミュニケーションや家族との関係性を築いていただきたいと思っています。

このコンサートを見たからといって急激に親子の関係が改善されるとは思っていません。目指しているのは、5年10年後、子どもが思春期に入ってちょっと口を聞かなくなったりなど親と子の関わり方変わっていくタイミングの中で忘れてしまいそうになる「両者の温もり」をこのコンサートの思い出と共に再認識するきっかけになってほしいと思っています。子どもにとっても親にとっても『ようこそ絵本の音楽会へ』で体験した音楽や絵本、思い出が愛に溢れていることの1つの気づきになってほしいです

『ようこそ絵本の音楽会へ』の目指す未来

私たちは『ようこそ絵本の音楽会へ』を全国で開催したいと考えています(来年度の実現を目指して活動しています)。そして、家庭環境・金銭面・地域にとらわれずに誰でも聞いてもらえるようなコンサートにしていきたいと思っています。決してこのコンサートを、裕福な家庭のみに届けたいわけでもないし、貧困の家庭のみに届けたいわけでもありません。その理由は、心の貧困やコミュニケーションレスなどは親の所得や地域に関わらず、誰しもが抱えるかもしれない家族間のトラブルだと思っているからです。そういうところに対して私たちは全国の家族を対象に『ようこそ絵本の音楽会へ』が5年後、10年後を家族みんなが愛を感じられる思い出の1つになってほしいと思っています。

東京公演にかける思い

今回の東京公演に踏み出せた大きな理由として、東京での新しい仲間に出会えたことです。
2020年コロナウイルスが蔓延し、親子向けのイベント・音楽イベントができる環境ではありませんでした。しかしコロナ禍だったからこそオンラインで繋がり、たくさんの価値観を共有することができ、東京での私たちの思いに共感してくれる音楽仲間と出会うことができました。
また、コロナ禍だったからこそ考えるタイミングができ、どういう風にこのコンサートを届けていきたいか考える中で、本当に日本全国の親子・ご家族に届けると決断できました
Withコロナの時代になり、多くのイベントが再開していく中で、私たちの新しいチャレンジの一歩を踏み出そうと決断したのがこのコンサートです。活動範囲を関西から広げて、多くのご家族に私たちのコンサートに足を運んでいただきたい
そして、私たちが描いている、このコンサートで実現させたい「共育」の社会を伝えたい。そんな中でコンサートの開催場所として東京を選びました。
コロナ禍だったからこそ活動ができないながらも、新しい出会いがあり、このコンサートの届けたい未来が決まり、まず一歩足を踏み出そうって思えるたくさんの仲間ができた。まずはその東京という場所で『ようこそ絵本の音楽会へ』を今まで一緒に頑張ってきた仲間と東京での仲間と共に開催したいと思いました。

最後に

家族が愛情に満ち溢れたものになること、そして「共育」の社会の実現のために私たちは、このコンサートをこれからも続け、多くの親子に届けていきたいという思いで、今日この日を迎えております。
最後になりましたが、本日はご来場いただきまして、本当にありがとうございます。どうぞこの公演を最後までごゆっくりお楽しみくださいませ。

株式会社オトギボックス 代表取締役
梶本 大雅

東京公演のアーカイブ配信:https://eplus.jp/sf/detail/3651210002-P0030001P021001?P1=0175
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/ehon_no_ongakukai/

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