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足袋で演奏?だって楽しいんだもん!

■【整体指導者×フルート奏者×万屋】全員足袋のへんてこトリオTABITO結成!

本日も文章を書かせていただいております、武蔵ホールの万屋(よろず屋)こと高城いずみです。フルート奏者としての活動から始まり、あれよあれよと副館長になった後は、好奇心と多趣味を糧に 写真撮影・動画編集・プロデュースから企画運営まで、どうやら万屋に転職したようです。

さて、今回の「金曜コンサートおとふるよるに」は何だかヘンテコな人たちが演奏します。


好奇心の塊の私は、数年前 たまたま手に取った本がきっかけで「野口整体」なるものに興味を持っていたのです。

そんなある日、7年ぶりに再会した友人がなんと野口整体の指導者の弟子だったのです!これはおもしろい縁が繋がったぞと勇んで道場へ。
小柄でありながら透き通った空気をまとって座っておられたのが道場の主、今回のピアニストでもある佐々木正則さんでした。
鋭くも優しい眼差しと、深い愛情と哀しみをまるっと内包している、そんな印象でした。今回一緒に演奏をするフルート奏者の松本寛子さんも道場に通うようになって、2年が経とうとしています。

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フルート奏者二人組は、通い始めはおとなしく整体の勉強に励んでいたものの「人の本質をみるプロフェッショナル」の前では、ものの数か月で子どもに還ってしまいました。すっかり童心を取り戻した我々は「師匠はどうやらピアノ弾きである」という事実を嗅ぎ付け、童心ついでに駄々をこねてステージに引っ張り出してしまったのです。佐々木先生、へんてこな二人に目をつけられて、たまったもんじゃないでしょうなぁ。
音を重ねてみたらとっても楽しいもんだから、これにてへんてこトリオ「TABITO(タビート)」結成であります。

■ピアニストは整体指導者?お弟子さんに聞いてきました!

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さて、今回ピアノを弾いてくださるのは整体指導者である佐々木正則さん。
ジャズピアニストとして活躍なさった後、整体指導者として多くの人の命に向き合ってこられました。
今回は私の友人であり、佐々木正則さんのお弟子さんでもある比嘉遥さんにお話を伺ってきました。

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ーピンポーン!(お宅訪問)
高城「佐々木先生について書きたいんだけど、謎すぎて何て書いていいか分からない!助けてー!」

比嘉「こっちが聞きたいくらいだよ!でもまあ、整体指導者としては本当にすごい人だよ。直接的じゃない表現で物事を言うもんだから、わからなくてキィーー!ってなることもいっぱいあるけどね。」

高城「直接的じゃない?」

比嘉「そう、潜在意識教育っていうのかなぁ。本人の思ってない方向からの働きかけの方が、実は無意識下ではじんわり後から響いたりね。しつこく私のコンプレックスを冗談めかしてつついたりするもんだから、プンプン怒っちゃうんだけど、後から「あー!このことを言ってたのかー!確かに…これこそ今の私の課題だったよな。」って思えたり。」

高城「うむむ…なんか難しいけど、ちょっと音楽みたい。家に帰ってからもずーーっと心に音が残ってたり、ふと何かが繋がった時に突然その音楽に救われたり。」

比嘉「あとね、やっぱり技術が本当にすごい。」

高城「ほう。(野口)整体で言う技術って何?」

比嘉「“型”かな。どんな分野にも型があると思うんだけど、その“型”の精度が半端じゃなく凄い。型が決まると力や筋肉に頼らなくてもいいんだ。もちろん私じゃ到底できないような事ばかりなんだけどね。きっと私自身の型を見極めるために、いまだに懲りずに佐々木先生のところに通ってるんだろうなぁ。(遠い目)」

高城「そういえば、留学時代に私のフルートの師匠も「スタイルを極める」ために先生自身がずっと鍛錬してたなぁ。自分のスタイルではなくて、それぞれの時代や国のスタイル。これってつまり”型”だよね。フルートの師匠も「自分の血になるまで叩き込むんだ。」って言ってたわ。まさかここで繋がるとはね…。」

比嘉「自分の血になるまで…。佐々木先生は骨盤が割れそうな鍛錬を繰り返していたもんなぁ…道のりは遠いね…。」

高城「…遠いね。」

(縁側で二人、お茶をすする。)

ジャンルの違う世界でも”型”を研究する人を師に持つ者同士、話はつきませんでした。世界は奥深くで常に繋がっているのかもしれないなぁ。

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色々な話をしてくれた比嘉遥さん。整体指導者として独立して歩き始めたそうです。時にはぷんぷんしながらも、忍耐強く、自分と人と師匠に向き合いながら丁寧に日々を送りながら。
整体教室のびる会HP:https://www.nobiruseitai.com/

■なぜ足袋で演奏するの?

結論から言ってしまうと「楽しいから!」です。笑
佐々木先生と山登りによく出かけるのですが、必ず地下足袋なんです。

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初めはびっくりしましたが、歩いてみると 地面の柔らかさや枯葉のふかふか、雪のシャリシャリ、水に濡れて滑る岩…しっかりと作られた厚底の靴では感じ取れないことが、足の裏や指の間から沢山伝わってくるではありませんか。そのワクワクにすっかりハマってしまって、「もしや演奏も変わるのでは?」と思って履いてみたらすごく良い。それ以来、自身のコンサートや発表会では姿勢や体の使い方をより敏感に感じるための鍛錬として足袋を使用しています。まあ…ドレスのコンサートでは履けませんが(笑)

■まとめ

個性的な3人が、自身のワクワクを追いかけていたら出会って結成されたトリオ。少しの傷やゆがみ、昨日との違い、今だけの音…そんな「そろってないけどなんかいい」音楽を会場のお客様と共有できたらと思います。

■コンサート情報

2020年12月25日(金)
19:30~20:30(開場19時)
料金:価格自由(お帰りの際にその日感じた金額をボックスに入れて下さい。0円~OK!)
会場:西武池袋線武蔵藤沢駅西口徒歩1分
   音降りそそぐ武蔵ホール
HP:https://musashihall.art/

※新型ウィルス感染拡大防止策の一環として、ご来場者様の連絡先を控えさせていただきます。チケットをお持ちの方は裏面に、お持ちでない方はダイレクトメッセージにてご予約をお願いいたします。

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