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“あいさつ”の魔法 基礎編7

こんにちは😊

オトボトです。

今日の“あいさつ”の魔法は、“いただきます“です。

今回の魔法は、“ありがとう”の魔法と同様に、感謝やお礼を伝える効果がありますが、その用法が違います。

また、人に対しての効果も含みますが、物に対する感謝を伝える魔法でもあります。

以前に、物にも“あいさつ”の魔法は効果があると書きましたが、そのことが“いただきます”には、効果として明確に含まれているのです。


まずは基本的な知識のために、いつものように辞書の意味から見てみましょう。

いただき‐ます【▽戴きます】 の解説
[連語]食事を始めるときのあいさつの言葉。                       goo辞書参照

英語では、“いただきます”とピッタリ合う言葉は、実はありません。Let’s eat.(さあ、食べましょう。)と表現されます。
日本語は、時間や心、感情を相手に伝える表現が発達しています。

“あいさつ”の魔法が非常に効果的なのは、日本語の魅力的なところですね。

外国の方が日本語は難しいと言う理由も、この点と共通しますが、“あいさつ”の魔法が、人間どうしの心を繋ぎ、物にも影響を与える強い効果があることも、外国の方には、難しく感じる理由ではないでしょうか。

今回の“いただきます”の魔法は、特にその特性を発揮していますが、物にも感謝や感情を伝えようとする日本語の特性は、日本の神道を背景としています。

日本には、神道、仏教、キリスト教など様々な宗教が共存し、影響しあい、その良い点を取り入れながら現在まで続いています。

神道では、八百万・惟神の道(かんながらのみち)と言う言葉がありますが、かんながらとは、

神道の別名。随神道とも書きます。

神意のままに、人の私心を加えない本来の道のことを言います。

神道用語集には、こう書かれています。

「神代より続いてきた清く明るく直き正しき道に、いささかも手を加えることなく、そのままに従って行動する道を意味する。」   神道用語集-1614496

ここで、やはり東洋特に日本と西洋の違いがハッキリするのですが、日本人にとって「カミ(神)」とは西洋の一神教のゴッド(神)とは全く違います。

八百万(やおよろず)の神というのは、見える見えないにかかわらず、ありとあらゆるものに存在意義や役割があり、それぞれの存在に対する畏怖・畏敬・感謝・愛情の念を持ち、祈り、祭ってきた習慣的信仰で、そもそも長い歴史のなか日本人の中に脈々と継承されてきた生き方そのものです。

ここでは、宗教的な意味合いではなく、物にも感謝や感情を伝える“あいさつ”の魔法の基本的にな背景が、歴史的に存在している点が、興味深く、また効果的である理由なのです。

話しを戻しますが、そんな背景の上で、「いただく」から派生したもので、「ます」をつけて“あいさつ”の魔法として成立しています。

食事を始める時に、①料理を作ってくれた人に対して ②料理になってくれた魚や牛や海や鳥や野菜など全ての命や物に対して “いただきます”と両手を合わせて言うことが、この魔法の特徴です。

何故、“いただきます”の魔法が必要なのでしょうか🧙‍♀️✨

人間は、生きていく為に絶対に必要な基本的な習慣があります。

習慣というより、生活そのものを維持する条件とも言えますが、それが食事をする事です。

呼吸できないと死んでしまうように、食事も生きていく上で必要不可欠な行為でね。

そこで、食事は何かを食べる訳ですが、その時に動物や植物などを採取し、調理して口から摂取します。

ここで、大切なことは、人間は全て自然の中で支えられ、助けられて生きていると言う事ですよね。

でも、当たり前のことって、気が付かなくなってしまいますよね。

呼吸をすること含めて、人間は全てが当たり前のようになってしまっている中で、せめて食べ物を食べる時には、自然や現実の世界の自分に関わるすべてに支えられて生かされていると言うことを思い出すことは、すごく大事なことではないでしょうか。

動物や植物の命をもらうことから、“ありがとう”と食材に伝える事で、感謝を伝えます。

その真意は、今、食べさせてもらっている命含め、すべてのことに感謝を思い出し、その結果現実の世界のすべてに心を通わせましょうと言う重要な気づきとなっているのです。

先程書きました、すべての存在に感謝する八百万の神を日本人の心はよく知っているのです。

それなら、“ありがとう”で良いのではないかと言う意見もあると思いますが、この“いただきます”は、食事の時に使うのが基本形です。

その時に、食べる相手に感謝を伝えること、そしてその機会に、すべてのことに感謝することを思い出させる特別な“あいさつ”の魔法なのです。

そして、食事を作ってくれた人にも同時に、感謝を伝え、感謝と共に暖かく楽しい、仲睦まじい食事がはじまるのです。

そして、”いただきます“を合図に、家族や友達、恋人との食事をしながらのコミュニケーションがはじまりますから、この”いただきます“は、“ごちそうさま”の魔法までの食事の時間を特別な時間として区別する役割があります。

食事をする際には、心からリラックスして、おいしく食べたいですよね。

その方が消化にも良いですし、健康に良い訳ですから。

同時に、食事の時のリラックス効果は、心を癒し、生活の中でのストレスを軽減したり、また、楽しい出来事を五感によって共有し合う事で、家族や友達と安心感や安らぎを共有する事で、より強い絆を感じる事でしょう。

今は、コロナの影響で会食の自粛や新しい生活スタイルの提案で、食事の際に会話を少なくするようにと言う傾向がありますが、食事の時以外は、なかなかまとまったコミュニケーションが取れないのも事実です。

また、常に一緒に居ると、なかなか話す内容も無くなってくることもあり、生活リズムの変化は、食事の仕方含め様々な影響が出ています。

人間の習慣は、自然の時間の経過に合わせて24時間を一日として生活している訳ですが、今回のコロナの影響がいかに大きなものかは、この根本的な生活リズムそのものをも変えている点からもわかります。

当たり前のようにダラダラと生きるのではなく、初期時の機会や様々な時間の経過に合わせて“あいさつ”の魔法によって節目節目を正しく礼儀正しく行うことは、結局あなた自身の一日をより豊かで実りの多いものにしてくれることでしょう。

ほんの些細なことですが、その些細なことを継続して習慣にしている人は実は少ないようです。

“あいさつ”の魔法の効果は、ほんの小さなところにまで及ぼしているのです。

大きな効果のためには、まずは小さな効果に気づくことではないでしょうか。

そして、以前に、”あいさつ“の魔法は時間と密接に関係していると書きましたが、”いただきます“も時間とも密接に関わっていますね。

食事は、人間にとって必要不可欠な栄養を補給し、コミュニケーションの場となるだけではなく、お腹がグ〜〜〜っと空いてくる頃にやってきます。

前回も書きましたが、時間をブロックチェーンのように活用することは、人生をより明確な成長や成果へと導く第一歩です。

時間に付箋をつけるタイミングとしても、食事の機会は非常に効果的です。

食事の際には、人間は心がリラックスしますから、通常は争いになるような話でも、実は食事の時であれば笑って済んでしまうこともあります。

“いただきます”は、そんな特別な食事の時間の始まりの合図であり、これから食べる動物や植物、そしてそれらを与えてくれた自然への感謝を、自分の心に刻む重要な魔法なのです。

そして、その感謝を共有する事で、心にやる気や希望などプラスエネルギーを充電して、次の活動に向けた準備を開始することができるのです。

“あいさつ”は、時間経過と共に訪れる様々な転機に、毎回何らかの効果をあらわしてくれます。

この効果を有効活用することは、自分の生活リズムや習慣の効果を引き出す重要な機能を持っているのです。

“あいさつ”の魔法が、現実の世界で大きな効果がある理由が、見えてきたのではないでしょうか?

“いただきます”の魔法も、笑顔で、目線や表情を意識して、両手を合わせて適切に“いただきます“と発した場合に、効果が上がります。

勿論、目の前のご馳走から美味しそうな香りがフワ〜〜〜んと立ち込め、五感の鼻(嗅覚)からの刺激と、(目)視覚や(口)味覚が合わさり、そこに家族や友達とのコミュニケーションや料理を作る音などが耳(聴覚)からも合わさり、食事の時間は五感はフル回転しています。

目の前の一切の食べ物やお皿やお箸や、テーブルや電気の灯りや、ご飯から立ち上る湯気に至る全てと、その食事を作ってくれた人や、食材を育ててくれた全ての人や環境への感謝を心のデータベースに書き込むことができるのです。

そして、共に食事をする相手にも、“いただきます”の魔法は、これら全てのエネルギーを共有しましょうと言う合図でもあるのです。

今は、なかなか人と会えなかったり、距離を取っていたりと食事のコミュニケーションも難しい時期ですが、テレビ会議システムやSNSなどを利用して、様々な工夫も可能ですね。

なかなか、今までのように心の底から五感をフル活用したコミュニケーションはすぐには難しいのかもしれませんが、新たな習慣が生まれてくるのかもしれません。

ただ、やはり会って、同じ時間、空間で五感を通じて感覚を共有して、コミュニケーションしたいですよね。

早く大勢で会食したり、パーティーしたり、たのしみたいものです。

その為には、みなさんがお互いのことを大切にして、今はある程度の自粛は必要なのだと感じます。

コロナ克服の先には、より人間どうしのつながりが深く、助け合い慈しみあえる世界になってくれることと思います。

その時にも、そして今も、”あいさつ“の魔法は、人間どうしのつながりや自然とのつながりを時間と共につないでいく重要な役割と効果を持っているのです。

笑顔で、目を見て、ニッコリと“あいさつ”の魔法で世界中が、平安に、平和に、プラスエネルギーを広げていきましょう。

会えない場合にはメールやSNSで、絵文字やスタンプを工夫して使ってみてください。

みなさんの“あいさつ”の魔法が、相手の心を落ち着けて、食事の後の活動に向けて心の整理整頓に役立つことでしょう🍽

今日も読んでいただきありがとうございます😊✨

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