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舞台感想 宝塚歌劇 星組公演 BIG FISH ビッグ・フィッシュ

東急シアターオーブで上演されている星組公演を観てまいりました。
この作品は、著作権の関係で配信もなし、円盤も残せないという、幻の公演。どうして、そういう作品を選んじゃうかなあって思うけれども、面白い作品や曲の良い作品をやりたいと思う制作側の気持ちもわかる。
頑張って交渉すればなんとかなると思って、見切り発車しちゃうのかな~

ということで、一回限りの観劇を脳内に叩きこんでおかなくては!と心に決めて観たのだけれど、胸が一杯になって、涙がこぼれて、それどころでは…… せめて、記憶を記事にしておこう……

ティム・バートン監督の映画は少々ダークな部分のある作品でしたが、こちらは明るくハッピーでハートフルな物語となっています。
映画とは少し設定を変えています。流れとしては問題なく見られるものでしたが、あれ?映画と違う!と違和感を感じる方もおられたかもしれません。

ネタバレありの舞台感想です。

未来を見る魔女、共に旅した巨人、最愛の妻とのサーカスでの出会い。
ファンタジーにあふれた壮大なホラ話をエドワードから聞かされて育ったウィルは、大人になるにつれて父エドワードの本当の話を聞かされていなかったことに不満を抱きます。病に倒れたエドワードに残された時間は短い。
おとぎ話ではなく、本当のことを知りたいと考えるウィルは、父エドワードが母サンドラを裏切って別の家庭を持っていたのではないかと疑うのですが……

人にとって「事実」は「物語」よりも大切なものなのか?
「事実」よりも、人の「愛」を感じ、信じることが大切なのではないか?
そんなことが、テーマだったのかな?
エドワードとサンドラの大きな愛に包まれたウィルの成長物語。
ジョセフィーンという伴侶を得て、ウィルは父となる。
そして、物語は次の世代へと受け継がれていく。
愛にあふれたブルーム家のハートウォーミングな物語に、涙を誘われ胸が熱くなりました。

礼さんは、本当に上手いです。
若き日のエドワード、病に倒れながらもポジティブな老人のエドワード。
二つの世代のエドワードを見事に演じ分けています。
歌詞が心に直接響く歌。歌声を聞くだけで胸がぐぐっときて泣くシーンじゃなくても目頭が熱くなる。
さすがです。

そしてサンドラの小桜ほのかさん。
泣く……泣く……この方の母の愛にあふれた歌声に泣く……
ああ……この方が一瞬でもこっちゃんのお嫁さんにならんかな? ちょっと見てみたいんだけど……ちょっと、お姉さんすぎるかな~ あかんか~

そして若きサンドラの詩ちゃん。
かわいいし、こっちゃんとバランス良いし、歌声のハーモニーも良いし。
コケティッシュで、熱い。
素敵な若きサンドラで、やっぱいいよなあ~
こっちゃんの次のお嫁ちゃんは、詩ちゃんで決まりかな~

と、悶々としながら素晴らしい二人のサンドラに見惚れておりました。

そして、多くの方がその声量と歌声に度肝を抜かれたのではないかと思うのが、魔女の都優奈さんですよ。
この方の歌をここまでがっつりお聞きしたことがなかったので、びっくりです。なんという美声、なんという声量、なんという美しき魔女!
映画のおどろおどろしい魔女と違って、こちらは美しき魔女軍団。
でも、その場の支配感は魔の世界の住人って感じで素晴らしかったです。

この物語の重要な役でもある、ウィルの極くん。
めちゃくちゃ好演で、素晴らしい成長を感じます。
100期推しの私としては、ただただ嬉しい。
人魚の希沙さんも、綺麗で印象的で、動きが美しくて、素敵!
でも100期がこんなに上級生になってきたんだなあって思うと、年月の流れの早さを感じます。

白妙さんのジェニーの安定感はもちろんのこと、若き日のジェニーの鳳花さんも可愛くて印象に残りました。

そして、巨人カールの大希くん。細ーいワイヤだけで大丈夫かと心配しちゃうけれど、衣装の中は上手くバランスがとれるようになっているのでしょうね。見事な巨人っぷりでした。

ドン役の蒼舞さんが、憎たらしくも元気に演じておられるのを観て、すごく安心したり、ジョセフィーン役の星咲さんの温かみにほっこりしたり、まあ、とにかく星組生は皆さん芸達者で素晴らしいです。
本当にね、サーカスの場面なんて、さりげなーく皆さん技を披露しておられて、目が足りない。もう、円盤出せないなら、ビッグフィッシュの一芸披露円盤でも出しませんか? ああ、もったいない。

二幕の頭。始まると水部分が黄色い水仙に変わっていって、胸が熱くなる。

それに、曲が良い。
ああ、CDだけでも出して欲しかった……

一度きりの観劇、一度きりの作品。
凄く良かった、観て良かったという印象だけが残る……
あの、20世紀号と同じだ……
ああ、頭の中の残像が……
消えるな~ 残れ~って思うんだけれど、20世紀号も記憶がうすーくなってしまったから、消えちゃうんだろうな~ 残念だな~

あ、一個だけ引っかかったのは、巨人カールが、最後、普通サイズになってたところ。
あれ、そうなの?
えーっと、そうなの?

観劇後、アクアパーク品川で開催されている、「アクアパークのばら」っていう漫画のベルばらコラボイベントに行ってみました。
アクアパーク品川 「アクアパークのばら」|おとぼけ男爵 (note.com)

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